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天草は、日本の地中海。・・・長崎雲仙→天草下島→鹿児島長島を繋ぎたい!

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 ご存知の通り、地理的に熊本県は九州アイランドの臍に当たる。しかし、九州山地により大分県や宮崎県への交通インフラが悪く、自家用車で移動するとなれば、距離の割には体力が消耗する。

 また、近くて遠いと言えば長崎県。熊本県側から直ぐ目の前に普賢岳(長崎県)が見えるが、道路で陸続きではなく、熊本県→福岡県→佐賀県→長崎県と、有明海をぐるりと迂回する必要がある。

 そこで、以下の白地図を見ながら、長崎から熊本県の天草下島へ橋梁により道路が繋がれば、天草市から長崎市までは86.5km。因みに、天草市から熊本市まで84.2km、宮崎市まで238km、鹿児島市まで223km、大分市まで215km、福岡市まで201km、佐賀市まで171km。

 よって、一つの観光ルートを考えると、天草市が長崎市まで陸続きとなれば、九州で観光地として圧倒に人気を誇る長崎市と隣接する訳で、国内外の旅行客にとっても、より魅力ある観光エリアになりはしないか。

 更に、天草下島と南方の鹿児島長島と橋梁により陸続きとなれば、現在の223kmが151kmに縮まる。鹿児島市からも長崎市がすこぶる近づくのは間違いない。現在の同市間の375kmが237kmになるのだから、高速道路となれば、十分日帰りも可能となる訳だ。

 筆者は熊本市に在住している生粋の熊本人であるが故に、この九州の地中海である天草・雲仙地域の観光資源をブラッシュアップしたいという気持ちが昂るのである。

 現在、熊本市からは宮崎県延岡市方面への交通インフラプロジェクトが推し進められているものの、これまでは、互いに隣接する県同士が陸の孤島となり、経済活動も九州山地で遮断されていたと言っても過言ではない。

 勿論、熊本県は九州山地のお陰で、台風直撃から随分助けられているのは間違いない。しかし、交通インフラの不備によって、どうしても九州が縦に分断されているのが、一つの九州という観点からすれば、経済活動のボトルネックになってきた。

 本来ならば、四国と九州との橋梁または海底トンネルによる連結(愛媛県伊方町佐多岬と大分県黒が浜)が可能であれば、関西方面からの新たな大動脈ができアクセスが変わり、経済交流も盛んにはるはずだ。例えば、ドーバー海峡が50kmの海底トンネル、先日爆撃を受けたロシア側からクリミア半島への橋も16km。不可能ではないはずだ。

 立地的は、熊本市が九州の臍に当たるので、九州長期滞在ツアーを組むのであれば、熊本市を拠点に放射状に九州を攻めるには、一つのプランとして『アリ!』ではなかろうか。勿論、キャンピングカーや自家用車、バイクでのツーリングなどを想定している。

 熊本市と九州各県県庁所在地と比較して突出しているのは、何と言っても飲み水である。阿蘇カルデラから100年以上もかけて湧き出る伏流水は、世界に誇れる唯一無二の水源である。上記のように、大胆不敵な交通インフラ整備を実現すれば、熊本市からすべての九州他県県庁所在地へ日帰りで行けるのも、魅力的となる。

 空のインフラについては、残念ながら韓国の金浦空港に国際ハブ空港を取られてしまった。実は、30年ほど前の話だが、国際ハブ空港構想として、福岡県玄界案と熊本県有明案が浮上したことがあった。うろ覚えながら、玄界案(フルフローター)の総工費は2兆4千億円、有明案(ハーフフローター)の総工費は1兆2千億円だったと記憶している。

 もし、国際ハブ空港を有明案で実現していれば、九州の景色も随分変わったものになっていたに違いない。しかしながら、九州新幹線の時のように、九州各県の足並みが揃わぬところが、九州らしくもあり、日本的でもあり、後の祭りとなったようだ。

 僅か1000万人しかいない九州アイランド。その中央に位置する長崎県雲仙と熊本県天草下島、熊本県天草下島と鹿児島県長島との連結は、是非、実現してもらいたいものである。

▼2022年11月9日の月(皆既月食後に撮影)
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写真・文責:西田親生

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2022/11/10 12:00 am

都市部 vs 田舎・・・どうにかして食わねばならぬ vs どうにか食える、の違い。

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 最近、九州圏内で代理店展開(募集中)をスタートしつつある中で気づいたことは、都市部 vs 田舎では、『どうにかして食わねばならぬ』vs 『どうにか食える』の違いに直面したことであった。

 熊本市のような政令指定都市は県庁所在地でもあり、県内の政治経済の中心でもある。特に、経済活動は田舎とは比較にならず、圧倒的に食事処もその他ショップも沢山存在しており、繁華街の規模も田舎とは比較にならぬ。

 更に、ビジネスマンやオフィスレディも数十倍が都市部に集中しており、公務員や団体職員を除けば、我々のような民間で働いている人間は、『どうにかして食わねばならぬ』のために、都市部に集まっている訳だ。

 それに対して、田舎では食事処もその他ショップも就職先も少ないけれども、『どうにか食える』ところが、都市部の人々と比べると、精神的にすこぶる余裕がある。田舎の人たちは自らを貧素だと言うが、都市部の人間と比べれば豊かである。

 よって、ニューノーマル時代におけるビジネスチャンスを投げ掛けても、都市部の人々のレスポンスは非常に良いが、地方の田舎では必要性の反応が皆無の状態。ITがあろうがなかろうが、実生活に直接関係がないといった感じだ。

 勿論、人によってその意識の違いはあるものの、全国的に経済が冷え切ってきたとしても、都市部よりも『どうにか食える』の田舎の方が断然強い。従って、我々都市部の人間が『どうにかして食わねば』が不可となれば、死んでしまう。

 また、都市部の商売人は時代の流れに乗って、時代の先の先を見据えながら、ビジネススタイルも変化、進化させて行くが、田舎は昭和時代をそのまま引っ張っているところも多い。死語に近いが、『電算化』は役場と学校、銀行、コンビニだけで十分なのである。

 1994年にインターネットが日本初上陸した時に、筆者は「インターネットにより都市部と田舎との情報格差は無くなる!」と思っていた。しかし、逆に、情報格差が広がり、田舎の人々の多くは、それについて行けぬ状況下にある。高齢化が進み、その傾向が尚更強くなっている。

 ZOOMなどを活用して、新しい技術や新たなビジネススタイルを啓発しようとしても、「要らん世話!」と嫌がる人も田舎には多い。普段の生活を変えることに消極的であり、変化も進化も不要だという表情をしている。

 デジタル文化が全国津々浦々に浸透し始めて40年ほどが経つ。されど、『どうにか食える』の田舎はその影響をほぼ受けずに、アナログ文化に慣れ親しみ、昭和の風がビュンビュンと吹きまくっている。まるで、ガラパゴスである。

 さて、このままでは都市部と田舎の情報格差は更に広がる一方であるが、国政としてはデジタル化を促進するベクトルにて動いてはいるものの、今一度、田舎の非デジタル化の民意を再検証すべきではなかろうか。

 マイナンバーカードをどんなに強調強制しようが、今の田舎には全く必要でもなく、行政のデジタル化に全く関心がない状態だ。

 日本のITレベルが先進諸国の中で酷く遅れを取ったのは、都市部と田舎との情報格差をその都度埋めることもなく、国政の中枢だけで打ち上げ花火大会を催していたからだ。よって、遠い田舎からは、その花火大会の音さえも聞こえなかったに違いない。

 啓発活動も継続性がなく、一部の人間がデジタルを叫んできたばかりで、田舎にはそのデジタル文化の素晴らしさや必要性が全く理解されぬまま、現在に至っているのではなかろうか。

 田舎の基礎自治体や商工会にも問題がある。中央の真似をすれば良い程度で動いてきた平成、令和。IT化するための助成金や補助金で甘やかしてきたことが、仇となっている。いやはや、非常に困った問題に直面したものである。

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文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/11/9 12:00 am

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