
「和」を選ぶべきか、「洋」を選ぶべきか・・・いつも迷ってしまう。結果的には、「洋」が圧倒的に多くなっているのは否めないが、シティーホテルのレストランでは、写真上のようにリーズナブルな「和」の存在は有難い。
「和」はお値段が高いというイメージが強い。また、「洋」であれば、フレンチよりもイタリアンがリーズナブルというイメージが浸透しているが、ふと思ったのは、日本人は、良く言えば、あらゆる国のどのような料理に対しても順応できるが、反面、飽きっぽい人種であるということだ。
田舎に行けば行くほど、外食文化が激減して行く。田舎の各家庭で出される料理の種類はそう多くはないが、飽きっぽい日本人が、同じパターンの料理を、短い周期にて、それも「おふくろの味」と喜び、実に美味しそうに食べている。とても飽きっぽいとは思えない。
しかし、そこには「子供の頃から脳裏に刻まれたご馳走」がそこにある。料理人としての母の愛情が注入された料理は、飽きっぽい人間を決して飽きさせることがないのだろうと。今回、そんなこんなで「玉天丼」をオーダーしたのだった。確かに「おふくろの味」の卵が二つ、ご飯にのっている。
目玉焼き2個と天かすに天つゆをぶっかけて、レンゲで黙々と食べて行く。喉越しが、幼い頃に食した田舎の朝採り卵ご飯に何となく似ている。野菜の天ぷらに吸い物、香の物と極小の小鉢。激安な和食の割には満足度は高く、何故かホッとしてしまうのである。
話は変わるけれども、本日から消費税が2%アップすると、何処も彼処もニュースでトップ扱いとして流している。正直なところ、目の付け所が間違っている。2%のために、車を使って、駐車料金を支払い、ワイワイ騒ぎながら「得々」を唱えての行動は、果たして本当に「お得」なのだろうかと。
それも、イートインでは10%、テイク イット ホーム(ドギーバッグ)では8%と、苦肉の策ではあろうけれども、実に馬鹿げた税制を持ち込んだものだと苦笑いをしてしまう次第。誰が提案したものか知る由も無いが、「軽減税率」の「軽減」とは、プロパガンダのようで、国民を愚弄するような愚策でしか無い。
しかし、その愚策に戸惑い扇動される人間が余りにも多いことも、正直、情けないとしか言わざるを得ない。9月末深夜ギリギリまで、得しようと、落ち着きなく、生活用品を買いまくり、食べまくるのも如何なものか。それこそ、2%の「得」だと豪語しても、右往左往するエネルギー代の方が、比較にならぬほど高くなるのである。
▼ダイニングキッチン九曜杏の洋のランチ(熊本ホテルキャッスル)

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