
熊本市動植物園は、その名の通り、動物ゾーンと植物ゾーンに大きく分かれている。筆者がいつも足を踏み入れるのは、決まって植物ゾーンである。
その一角に、おとなしい扇鳩が三羽ほど放し飼いにされている。刺激を与えぬよう、そっと近づき、横顔を撮影するのが常である。しかし、今回は扇鳩の立ち位置が今ひとつで、背景がすっきり抜けるような構図を得られなかったのが残念であった。
以前は、この扇鳩によく似た冠鳩もいたのだが、今回は姿を見ることができなかった。そのほか、天井近くにナマケモノがぶら下がっていたこともあったが、こちらも見当たらない。グリーンハウスの記憶の中では、彼らは今も静かに息づいているのだが、現実の景色は少しずつ入れ替わっている。
館内には多種多様なトロピカルプラントが配置されている。今回は、ゴールデンウィークに向けて徹底した清掃がなされたのか、全体がすっきりと整えられていた。ただ、晴天の太陽光があまりに強く、いつものような、やわらかな光に包まれた写真は撮れなかった。
写真には、光の機嫌というものがある。
陰影が欲しいと思っても、館内はガラス張りの箇所が多く、強い光が容赦なく差し込んでくる。そのため、真っ赤なアンスリウムはまるでエナメル質のように艶めき、生きた植物でありながら、どこか精巧な作り物のように見えてしまうのである。
大型グリーンハウスの奥にはバラ園がある。しかし、すでに時遅し。多くのバラは盛りを過ぎ、静かに終演の支度へ入っているようであった。華やぎの余韻だけを残しながら、季節は次の表情へと移ろうとしている。
本日は、取材ランチを含め、約二時間ほどの取材であったが、すこぶる心地よい撮影会となった。肩肘張らず、光と風と植物に身を預ける時間は、実に贅沢である。
次回については、相方から「天草方面」はどうかとの提案があった。
海、島、空、そして食。
カメラを携えて向かうには、申し分のない舞台である。今から楽しみにしているところだ。










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文責:西田親生

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