
実に穏やかな一日だろうか。木陰は寒いと思いきや、泰勝寺苔園の木漏れ日を浴びていると、身体中が暖かくなってくる。数百年もの長き時を経ても、俗世に暗躍する邪悪なものを、全て払い除けてきた大きな「力」と汚れのない「美しさ」を感じる。
一面を覆い尽くしたエメラルドな苔たちは、腹黒い獣を決して寄せ付けることはない。信心深そうな善人を装う、汚れた輩が足を運び入れることなど、許すはずもない。
筆者は、どちらかと言えば、信心深くはない。日々筋を通して、自然体に生きる人間なので、身勝手にも神頼みはしない。しかし、時には、叱咤激励をしてくれた父や、超ド級の三色おにぎりを作ってくれた母を思い出し、常に天から見守ってくれているイメージが心の内にはある。
今まで色んな手口で近寄ってきた詐欺師や偽善者が何人も居た。されど、瞬時に本性を見抜き、間髪を入れず過去・現在の悪行を暴き、徹底してブロックしてきた。それは神の力でもなく、仏の力でもない。無欲で自然体であるからこそ、整合性のないものへの鋭い勘が宿っていると自負する次第。
俗世の人間関係で、特に警戒すべきは、饒舌そうに見える、心に病を持つ横着な輩である。「企み」の大風呂敷を広げる、身の程知らずの大馬鹿者であり、集団の中心的存在をこよなく愛し、チーム編成に拘り、長年「口からでまかせ」の人生を送っている腐りきった輩である。
まあ、現在でも騙されているお人好しが沢山居そうだが、確かに、騙される方も悪い。そこで心地良いから黙認し、その邪悪な世界で同化している。よって、後の祭りと言われぬよう、「本性を見抜く力」を備えることが先決だろうと。




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