
昨年より、八景水谷公園へ何度足を運んだろうか!?・・・オフィス近くに、こんなに素敵な自然があるとはつゆ知らず。時間さえあれば、一眼レフデジカメと超望遠を背負って、さっと車で駆け付ける。
湧水池には、多くの鯉が飼われており、あちこちに野鳥の声がする。とても心休まる、所謂、小さな自然動物園だが、その玄関口となっている水の科学館へは、休日には大勢の親子連れが集まってくる。・・・知る人ぞ知る、熊本第一号上水道になったところとして、郷土史に記録されているほどだ。
激震後の熊本市内は、主要水道管が次々に壊れ、ほぼ全域が長期断水となった。当時、同館館長の判断で、広い敷地は避難用駐車場として開放され、八景水谷の水は多くの人々の命を救ったことになる。水汲み場では、皆は長蛇の列を作り、じっと我慢して互いに譲り合い、静かに自分の水汲みの番を待っている姿が印象深かかった。
熊本市は、伏流水のお陰で、大半の家庭は地下水で事足りるほど、美味しい水が豊富である。しかし、水が豊富であるが故に、その恩恵への感謝の念を忘れがちだった筆者。されど、大地震による異常なる広域断水となれば話は違ってくる。どこの水道蛇口を捻っても、水の気配さえ感じない不安な日々が続いた。・・・それを静かに支えてくれたのが、八景水谷水源だった。
▼ヒドリガモのランデブー

▼取材風景(NIKON D500+SIGMA 150-600mm)

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