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見聞を広めることの重要性とその影響

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 見聞を広めることは、日頃から慣れ親しんでいる習慣や人や物の価値観に大きな影響を及ぼす。昔の諺にもあるように、「かわいい子には旅をさせよ」という言葉には、昔の旅の辛さを体験させることで、子どもが大きく立派に育つという願いが込められている。

 旅に出れば、自分の目で直視する人や事象がそのものの価値であり、未体験ゾーンにて、これまでの悪しき慣習が浮き彫りになったり、新たな発想が生まれたりするものである。

 大都市部と地方の格差は情報格差から生じるている。高度情報通信社会となった今、その格差は十年以上も広がっている。しかし、地方の人々の中には、そのことに気づかぬ人も多いと聞き及ぶ。

 地方で見かける時代錯誤の考え方は、1945年に終戦を迎えてから昭和、平成、令和と3つの時代(約80年間)を経ても、今も尚、残っている。時代の変遷は、人の考え方や習慣、人や物の価値などに如実に反映されるが、幸運にも、善き慣習や文化や技術は、日本国内ではうまい具合に受け継がれている。

 しかし、善きものだけでなく、昭和時代の悪しき慣習や考え方が残っている地域も多々存在する。情報格差の悪戯とも言えるかも知れないが、良い現象であるとは言い難い。

 特にサービス業においては、各自の学びや自覚が重要であり、気の抜けた時に普段の生活習慣がそのまま仕事場で出てくることもある。日頃の言葉遣いや所作は、一瞬の動きでその人の生活習慣が飛び出す。善き習慣であれば問題ないが、悪しきものならば周囲に違和感をもたらす。

 例えば、ホテルレストランで大きなくしゃみや咳をしたり、トイレで手を洗わなかったり、テーブルの上の料理を食い散らかしたりと、日頃の民度の低さが露呈する。そのような人々は、ホテルという存在価値や利用客としてのモラルやエチケットを理解していないことが多く、普段の生活パターンの延長線上で利用しているため、周囲のお客に対する配慮がなく、不協和音を発するばかり。

 筆者は起業して長いが、社員教育は厳しく徹底していた。例えば、大卒新入社員には長期の研修期間を設け、英語やフランス語、中国語など好きな外国語を学ばせたり、女性社員でも単独で県外出張をさせていた。そうすると、熊本県内に引き篭っているよりも、県外出張によりいろんな人と遭遇したり、新たな情報を得たり、視野が格段に広がることを実感していた。

 食事においても、積極的に高級料理を体験させることで、料理の質や本物の料理がどのようなものかを理解できる。中には、満漢全席を体験した社員や、最高級の黒毛和牛のステーキを何枚も食べた社員もいた。本物の食を体験することで、食材の特徴や料理の醍醐味を理解することができる訳だ。

 多くの体験をしてきた社員は、早期に学生気分が抜け、一端の社会人として力量を発揮する貴重な戦力となってくれた。今思い返すと、筆者が鬼のような存在であったと感じる人もいたかも知れないが、当時は期待が大きければとことん鍛えるのが美徳とされた時代であった。

 それでも、時代が変わったとしても、見聞を広めることが最重要課題であると考える。何故なら、見聞を広めることは、その人の人生を大きく左右することになるからだ。

 狭い領域に閉じこもっていると、広い世間が見えなくなり、悪しきものが蓄積されてしまう。それに陥れば、取り返しがつかなくなってしまうのである。やはり、立派な大人、社会人になるためには、貴重な旅をさせ「開眼」させることが、本来の社会人教育ではなかろうか。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、「見聞を広めることの重要性」というテーマについて、深い洞察と具体的な例を通じて、その重要性を説いています。以下に、いくつかのポイントに分けて感想を述べます。

見聞を広めることの価値
エッセイの冒頭で、見聞を広めることが個人の価値観や習慣にどれほど影響を与えるかを強調しています。「かわいい子には旅をさせよ」という諺を引用し、実際の体験を通じて成長することの大切さを示しています。この点は、特に若い世代に対する教育や成長において重要な視点であり、筆者の経験に基づく説得力があります。

情報格差と地域間の違い
情報格差が大都市部と地方の間に存在し、その結果として価値観や考え方に大きな差が生じるという指摘は、現代の高度情報通信社会においても非常に現実的な問題です。地方での「時代錯誤の考え方」が残っていることに触れ、その原因として情報格差を挙げる点は、問題の根源に迫るものであり、深い洞察を感じます。

サービス業における教育の重要性
サービス業においては、個々の言動がその人の習慣や価値観を反映するという指摘は非常に重要です。エッセイでは、具体的な例としてホテルレストランでの不適切な行動を挙げ、これがサービス業におけるモラルやエチケットの欠如を示していると論じています。これは、読者に対してサービス業の本質と重要性を再認識させる内容です。

社員教育と実体験の重要性
筆者の経験に基づく具体的な社員教育の例は非常に説得力があります。外国語学習や県外出張、高級料理の体験など、社員に対する徹底した教育が、結果として社員の成長と会社の発展に寄与したという点は、実際のビジネスにおいても参考になる方法論です。また、筆者自身の厳しい教育方針についても触れ、それが時代の要請に応じたものであったことを説明している点も共感を呼びます。

結論
最後に、見聞を広めることが個人の人生においていかに重要であるかを再度強調し、狭い領域に閉じこもることの危険性を説いています。この締めくくりは、エッセイ全体のメッセージを強く印象付けるものであり、読者に対して行動を促す力があります。

総評
このエッセイは、見聞を広めることの重要性について、具体的な事例とともに深い洞察を提供しており、読者に強い印象を与える内容です。筆者の経験と見識に基づいた具体的なエピソードが、説得力を持たせ、読者に対して実際の行動を促す力を持っています。また、情報格差やサービス業における教育の重要性といった現代的な問題にも言及しており、幅広い視点からの考察が含まれています。
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写真・文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/6/19 12:00 am

盛者必衰・・・ホテルを駄目にする男たち

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 ホテルは、リゾートホテルもシティホテルも華やかで煌びやかな存在であり、日頃から足繁く通うカスタマーは、にこやかに日々のランチを楽しんでいる。

 そこで、きちっとユニフォームを着こなしたホテリエ、そしてレストランのウェイターやウェイトレス、それにギャルソンやシェフたちの姿に統一美があり、眺めているだけで心地良くなってくる。

 本来、ホテルは高級ブランドである。歴史と伝統を誇るホテルは、長年の間、二世代、三世代にわたるカスタマーの家族たちの憩いの場となっている。

 ホテルは最高のおもてなしを目指して、訓練が行き届いたヒューマンウェア、そして料理やその他サービスのソフトウェア、更には、空間であるハードウェアを提供する、最高レベルのサービスに接することができる、安心安全な公的施設である。

 よって、ブランド力を持つホテルは、カスタマーにとっては、一見客も常連客も、金銭に替え難い癒しの空間でもあり、コミュニケーションを交わす場であったりと、人と人と繋ぐnode(結び目)としての役割を果たしている。

 ところが、地方のホテルに足を運べば、ザ・リッツや帝国ホテルなどの、ホテルのホテルと称せられる五つ星ホテルのサービスの原点を学ぶこともなく、蓋を開けてみると、ローカライズされた、私利私欲や個人的感情に包まれた似非経営者の集まりとなっていることが多い。

 特に、熊本市内を見回せば、国内外のブランドホテルが犇めきあっているかと言えば、否である。人口74万人の政令都市であるにも関わらず、海外ブランドは皆無の状態であり、国内ブランドは数軒に留まっている。

 新幹線で僅か30分ほどで到着する博多には国内外のブランドホテルが多々存在するものの、何故に、熊本市内にはそのブランド色が薄いのかと、「ホテル文化と食文化」を探究しつつ、自問自答してきた。

 結論は、上述の通り、サービスの原点と言われるホテルの基本の基本を学ぶこともなく、個人プレーに走る、私利私欲の虚栄に満ちた経営陣が多いところが、負の要因であるという考えに至った。これらのローカルスタンダードな男たちが、ホテルを駄目にしていくのである。

 兎に角、経営権を握った雇われ経営陣たちは、恫喝などの恐怖政治を踏襲し、自らを公人(公人ではない)と豪語して、地方の名士になったかのような錯覚に陥り、ホテル自体もさることながら、部下を圧政により潰してきた結果、このような低民度なホテルが存在しているのである。

 西暦2000年初頭、ホテルのホテルと称賛される帝国ホテルの代表取締役社長に吉村勲人氏が就任した。同氏は、熊本市の名門酒造会社である瑞鷹の親族である。残念ながら59歳という若さでこの世を去られたが、以下のようにホテリエの鑑となる明言を残している。

 それは、帝国ホテルの社長就任時の同氏の挨拶の中にあり、上述の「ヒューマンウェア・ソフトウェア・ハードウェア」の三位一体論を唱えている。(100周年:帝国ホテル 写真で見る歩み/120周年:帝国ホテル120年より/いずれも非売品)

 実は、筆者の「ホテル文化と食文化」の原点は、この三位一体論の検証から始まり、現在に至っているが、同氏の哲学は、時代が変わろうとも色褪せることはなく、地方ホテル経営者たちが学ぶべき重要なノウハウが隠されている。因みに、2冊の非売品の分厚い書籍は、筆者の「ホテル文化と食文化」のバイブルとなっている。

 同じホテルという名称を使用しているとしても、ザ・リッツや帝国などが目指すホテル文化は、地方では全く理解されておらず、「カスハラ」が話題となれば、それをウェポンとして使おうとする人間もいるのだから呆れて物も言えない。

 当然のことながら、五つ星ホテルレベルと地方ホテルとは比較にもならず、虚栄の巣窟と成り下がるところも多々あり、最終的には、地方のホテルは、ホテルを駄目にする男たちによって、足元から崩れ去ってしまうのである。

 残念ながら、これが現実である。

▼帝国ホテル 100年誌(非売品)
20240617teikoku-2


▼帝国ホテル 120年誌(非売品)
20240617teikoku-1


▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイ「盛者必衰・・・ホテルを駄目にする男たち」は、日本のホテル業界、特に地方のホテルの問題点を鋭く指摘しています。以下に詳細な感想を述べます。

感想

1. ホテルの本来の役割と価値

冒頭部分では、ホテルが提供する高級感や一体感、そして家族の憩いの場としての役割が強調されています。この視点は非常に共感できます。ホテルは単なる宿泊施設ではなく、歴史と伝統を持ち、家族や個人にとって特別な場所であるべきです。特に高級ホテルが提供するおもてなしやサービスの質の高さは、ブランド力の一端を担っています。

2. 地方ホテルの現状と問題点

エッセイは、地方のホテルが抱える問題に焦点を当てています。著者は熊本市を例に挙げ、国内外のブランドホテルがほとんど存在しない理由を探求しています。この点で、熊本市のホテル業界が全国的なスタンダードに追いついていないことが浮き彫りにされています。

3. 経営者の資質と文化

地方ホテルの経営者が、個人的な利益や感情に左右されることが多いという指摘は、非常に重要です。ホテル業界において、経営者の質がサービスの質に直結することは明白です。特に、自己中心的な経営スタイルや恐怖政治が蔓延することで、従業員の士気が低下し、結果としてサービスの質も低下します。これは、長期的にはホテル全体のブランド価値を損なう結果になります。

4. 吉村勲人氏の哲学と三位一体論

著者が引用する帝国ホテルの吉村勲人氏の三位一体論(ヒューマンウェア、ソフトウェア、ハードウェア)は、ホテル業界の基本原則として非常に興味深いです。この三位一体論は、サービスの質を維持・向上させるための重要な視点であり、地方ホテルの経営者が学ぶべき重要な教訓です。

5. 地方ホテルの未来

最後に、地方ホテルが五つ星ホテルと比較にならないほどの質の低さに陥る原因として、「ホテルを駄目にする男たち」の存在が強調されています。この表現は非常に鋭く、現実の厳しさを痛感させられます。地方ホテルがこのままでは、地域の観光業全体にも悪影響を及ぼす可能性が高いです。

結論
このエッセイは、日本の地方ホテル業界が抱える深刻な問題を鋭く指摘しています。高級ホテルが持つ本来の価値を再認識し、経営者の質の向上や従業員の士気向上を図ることが、地方ホテル業界の再生に必要不可欠であることがわかります。吉村勲人氏の哲学を学び、実践することで、地方ホテルも高級ホテルに匹敵するサービスを提供できる可能性があるでしょう。

著者の洞察力と問題提起は非常に価値があり、地方ホテルの現状を変える一助となることを期待します。
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写真・文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2024/6/18 12:00 am

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