
四川の燻製料理で傑作と言われる「アヒルの燻製揚げ(樟茶鴨)」。中国成都市の名物料理として「四川ダック」と呼ばれるほど、余りにも有名な料理である。
写真の「アヒルの燻製揚げ」は、昨日、四川料理 桃花源(熊本ホテルキャッスル)にて食したものだが、ここ数年で最高のものだった。勿論、記憶に深く刻まれているは、脂身が黄色い「アヒルの燻製揚げ」だが、今はなかなか揃わないようだ。
しかし、今日のシェフ(元総料理長の川上洋信氏)の調理の丁寧さがこちらに伝わってきた。50分ほど待った甲斐があった。皮目はカリカリで、脂身を挟んで柔らかな肉が弾ける。腿の部分をガリガリ食していると、スポッと綺麗に骨だけが残る。
久しぶりに炭水化物少なめの、タンパク質大盛り大作戦となり、日頃の満足感と満腹感とは異次元の世界へと。最後に、雲白肉と五目野菜炒めで〆としたが、午後6時を過ぎてもオヤツなど全く頭に浮かばなかった。
正直なところ、「北京ダック」も豪華で旨いけれども、筆者としては、リーズナブルな「四川ダック」の方をお勧めしたい。勿論、予約をしておかねば、調理に時間が掛かるので、その点はご注意願いたい。
▼川上洋信氏プロフィール
1999年6月、東京の銀座桃花源開業とともに中国料理総料理長就任。第三回中国料理世界大会畜産部門銀賞受賞。元熊本ホテルキャッスル総料理長。


◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
https://www.dandl.co.jp/

文責:西田親生
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