
数ヶ月ぶりの、浮島。
今年の1月18日に出逢った真鴨のことが気になったので、足を運ぶことにした。実は、そのアオクビ(真鴨)は右足首を骨折しており、水面を進むにも四苦八苦して泳ぎ、地面へ上がっても、片足立ちなので、あまり長時間立つことができない。
浮島の湧水池に到着すると、そこには点々と小さなウォーターレタスが浮いており、野鳥の姿がポツリポツリ。カイツブリが数羽確認できただけで、季節柄、鴨の姿はなかった。ところが、数分経つと、数十メートル先から、こちらに向かってくる鴨が一羽。色柄を見ると、メスのように見えたが、近づいて見ると、1月に遭遇した右足首骨折の、あのアオクビだった。
とても人懐こく、お尻をプリプリと振りながら、嬉しさ一杯を表現をしている。顔は以前のように穏やかではあるが、この猛暑が続いた夏が厳しかったのか、かなり痩せ細っているようだ。よって、車に置いていた煎餅を与えることにした。結構ガツガツと食べるアオクビ。お尻の振り方が頓に激しくなった。相当空腹だったに違いない。
冬場は、周辺の老人が餌付けしており、食パンなどを与えている姿を見掛けたが、今年の夏の猛暑では誰もオヤツを与えることはなかったのだろうと。何はともあれ、アオクビとの再会でホッとした。彼は野生の厳しさは甘受せざるを得ないけれども、右足首の骨折は致命的である。他の鴨たちが群れで移動するにも、それについては行けない。
真鴨のオスは、繁殖期には美しい姿になるが、それを過ぎるとメスと同じような色柄になる。ただし、クチバシの色が黄色であることで、オスと判別できるらしい。真鴨は古来から家畜として飼われており、すこぶる人懐こい。また、真鴨はアヒルの先祖であり、真鴨とアヒルを掛け合わせたものが合鴨とのことだが、この傷付いたアオクビが少しでも長生きできればと・・・。


▼今年1月18日出逢った頃のアオクビ



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