
写真上は、2006年のLEICA D-LUX、2009年のCANON EOS 5D MARK II、2012年のNIKON D800、2014年のNIKON Dfの、写真サイズの比較をしたものである。
流石に、3630万画素を誇るNIKON D800の写真サイズは馬鹿でかい。7360×4912pix(解像度72)と、2006年のLEICA D-LUXと比較すると、面積で20倍以上の大きさとなる。データは、LEICAの写真は1.8MB、D800は21MBとなっている。勿論、D800のデータがRAWデータであれば、アラウンド70MBの大きさとなり、保管するのも、パーソナルユースのパソコンでは、正直厳しくなってくるのだ。
ここで目を見張るのは、2009年のCANON EOS 5D MARK IIのフルサイズ一眼レフデジタルカメラの性能である。数年前といっても、フルサイズであり、2013年11月に発売されたNIKON Dfよりも写真サイズが大きく、画素数も上回っている。よって、写真サイズも、D800に次いで2番目に大きく、5574×3716px(解像度72)となっている。
しかし、流石に画質優先で作られたNIKON Dfは、写真サイズは小さくとも、画質はプロ仕様のNIKON D4と同じC-MOSを装備しているために、画質に関しては、D800もEOS 5D MARK IIも敵わない。
ほどんどのアマチュアは、画素数の高いものが良いと思い込んで購入している訳だが、それは大きな間違いとなる。勿論、使用目的によりカメラを選択する必要があるものの、重要なことは、画素数ではなく、画質なのだ。よって、搭載されているC-MOSの精度を十分に調べ、更には、試写を行って、購入に踏み切る方が、失敗はない。
筆者はITが専門であり、取材にはどうしてもクオリティの高い画像が必要となる。特に、人や料理を撮影することが多いので、NIKON Df又はNIKON D800に、ナノコーティングされたクリアなレンズを必要とする。
カメラは、どうしても数年に一度は替えてゆかねばならない。フィルムカメラならば半永久的に使えるが、デジタルカメラはいつまでも使える訳ではない。しかし、現在のデジタルカメラの進化もそろそろ頭打ちとなっているので、後は、オプショナルな機能、速度、汎用性などを考えれば、一眼レフは、最終的にはそれに装着するレンズとの相性とレンズの精度の問題となってくる。
よって、必要なのは、何の目的にカメラを使用するのか。また、データを格納する為のパソコンや外付けハードディスクなどは万全か、大きなデータをサクサクと操れるかなど・・・周辺全体デバイスのバランスを考えて、カメラを選ぶことをお薦めする次第である。
▼LEICA D-LUX(2006年製)

▼NIKON Df(2014年製)

▼CANON EOS 5D MARK II(2009年製)

▼NIKON D800(2012年製)

▼NIKON Dfで撮影した熊本城(右から宇土櫓、大天守、小天守)

【ディー・アンド・エル社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/

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