▼NIKON Df+NIKKOR 20mm(モノクロ専用レンズ) Bros.よしむら

写真上を撮影して、筆者の気持ちがぐっとモノトーンに魅せられたのだった。32年続くフレンチレストラン老舗の「Bros.よしむら」にて、オールドレンズと言われるNIKKOR 20mmを使用してみた。1968年製造開始の銘玉だが、店内を出来るだけ暗めに、被写体のシェフやその他の一番手前の薄い光だけで表現してみたのだが、予想を遙かに超えて、吉村悌二シェフの匠、職人としての存在感、重厚さを出せたと自負している。
それから一週間も経っただろうか、またまたオールドレンズ35mm銘玉があると聞き、幸せな事にプレゼントして貰う事になった。・・・こうなると、筆者のモノトーンに火が付くどころか、最新レンズも含めて、オールドレンズとの比較をしたくなるのは自然の流れと言えばそうだが、完璧に、その世界に入り込んでしまった次第。
気づいた事は、モノトーン専用で設計されたオールドレンズの黒がすこぶる美しい事が分かった。フォーカスが甘いと懸念していたにも関わらず、最新レンズに引けを取らぬ表現力を持っているではないか。鉛入りのガラス玉・・・前玉から中を覗き込み、昔の日本人の職人技が凝縮されていると考えるだけで、鳥肌物である。・・・実に素晴らしい技術力と職人の執念と心意気を感じるのである。
以下の写真の中で、SAMYANGの85mm 1.4はお姉ちゃんレンズと言われ、女性を写す定番の格安レンズ。また、SIGMA 50mm 1.4は、優れた最新の単焦点レンズなのだが・・・やはり、モノトーンを最新のレンズで撮るとなると、それ専用のフィルタがある方が、よりモノトーンの世界をぐいぐいと引き立たせてくれるのかなと・・・遅ればせながら気付いたのだった。
よって、オールドレンズのモノトーンの黒は・・・輪島塗のような艶やかな黒であり、切れが良い。それに対して最新レンズはカラー撮影を大前提として開発されたものなので、黒が黒というより、ダークグレーの黒に近いような、又、グラデーションもオールドレンズと比較すると、ドットがかなり異なっている。
まあ、何はともあれ、これら2本のオールドレンズ。・・・レンズが曇ったり、レンズとレンズの接合部分が剥がれたりしないよう、大切に大切に使って行きたいと思ったのだった。
▼NIKON Df+NIKKOR 35mm 2.8(モノクロ専用レンズ) カメラの坂梨

▼NIKON Df+SAMYANG 85mm 1.4 熊本ホテルキャッスル

▼NIKON Df+NIKKOR 20mm 3.5(モノクロ専用レンズ) 熊本ホテルキャッスル

▼NIKON Df+NIKKOR 35mm 2.8(モノクロ専用レンズ) 熊本ホテルキャッスル

▼NIKON D800+SIGMA 50mm 1.4 熊本ホテルキャッスル

▼NIKON Df+NIKKOR 35mm 2.8(モノクロ専用レンズ) 熊本ホテルキャッスル

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