
旧細川刑部邸も4月の熊本地震で被災し、長塀やその他建造物にも甚大な被害を被った。それ以来、メインの建物は勿論のこと、梅園や紅葉を楽しめる庭園には、全て進入禁止の規制線が張り巡らされ、手前にある駐車場から遠目に眺めることしかできなかった。
ところが、紅葉を楽しめる庭園のみ、11月25日(金)から一部開放されることになり、当日は、カメラ片手に大勢の観光客が足を運んでいた。年齢層は高齢者が圧倒的に多く、手に持つカメラは一眼レフカメラばかりだ。それは、それは、石畳の細道の往来が難しくなるほどだった。
監視人が「通路両脇の砂地へは入らないで下さい!」と、何度も大声で注意している。しかし、なかなか言うことを聞かない老人が多く、入るなと言われているのに、他人事みたいに知らぬ顔。倒れかけている危険な長塀近くへ歩み寄り、紅葉に一所懸命カメラを向けている。よって、足元の美しく均された砂地は、鶏が突き廻ったように蹴散らされ、均された砂が台無しとなる。
カメラ撮影も宜しいけれども、他人がレンズを向けている時、黙って待っている紳士淑女も確かにいらっしゃるが、大抵の場合、低い位置からの定点撮影の最中に、ズカズカと跨ぐ勢いで歩き回る人も多い。また、ファインダーを覗き集中している瞬間に、横からカメラの種類やレンズについて話し掛けてくる人も居た。それは実に無意味なコミュニケーションであるのだが・・・。
先般、アジア系観光客への「旅のモラル」について意見したけれども、日本の一部高齢者がよっぽどそのモラルがないような気がしてならなかった。運転は荒く、ちょいと高級車に乗っていると、ふてぶてしい顔して中央線をはみ出してくる。食事中も、仏頂面でウェイトレスを大声で呼びつけ、横着なオーラを放っているのが日本人なのだ。それも、一部高齢者が含まれていることが情けない。






▼取材風景


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