
ブラックスワンと言えば、悪者扱いがほとんどだ。某社のコマーシャルも同様に、カラスをはじめコクチョウとなれば、あまり良いイメージがないように思えてならない。
ところが、先般、三十数年ぶりに熊本市動植物園に足を運び、池の周辺を歩き回っていた時のこと。二羽のブラックスワンが遠くから近づいてきたのだった。ポーッ♪ポーッ♪と鳴きながら、目の前まで近寄ってきたのである。
カメラを向けてシャッターを切っても、逃げることもなく、芝生の根元などをくちばしで突き、葉っぱを食べていた。目を見ると、ロードオブザリングのバラド=ドゥア頂上にあるサウロンの目にも似ている。流石に怖そうな感じを受ける。しかし、動きや鳴き声は心地よく、思いの外、その優しさが伝わってくるのであった。

人慣れしているのであろうが、対岸へ行っても、また、同じ二羽が近づいてきて、土手の上の私に向かって、ポーッ♪ポーッ♪と鳴くのである。大人しい可愛いブラックスワンに、ちょいと興味を持った次第。これに反して、近くの鴨たちは対照的に、飛んだり着水したりしてバタバタとしていた。
オフィスに戻り、撮影した写真を見ると、ブラックスワンに再会したいという気持ちが湧いてきた。理由は分からないが、昨年ワンちゃん2匹が次から次と亡くなったので、初対面と言えども、人懐こいブラックスワンがとても気に入ってしまったのだろうと・・・。


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