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儲かっているの?どうなの?・・・広告宣伝費や原価が確定しなきゃ、分からない!!!

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 売上重視で会社を動かしていると、どんなに売上アップしようとも、少しも儲からない現実に打ち当たることがある。

 前年比で150%と売上アップしているのに、何故、利益が出ないのか?調べてみると、チラシ制作費(写真撮影料・デザイン料など含む)、チラシ印刷費、DM代(挨拶文紙代+コピー代・封筒代・切手代)、それに人件費を差し引くと、かなりの赤字になっている。

 それは当然の結果である。事前にマーケティング調査を行なってDM戦略を進めているのか?また、上記の経費をしっかりと逆算して、1通あたりのDM単価や総額がいくらなのか?過去において、DM戦略効果としてどれほどのリターンがあったのか?緻密なシミュレートをしているか否かで、結果は大違い。

 咄嗟の思い付きや惰性で新たな企画物を売ろうとも、そう簡単に問屋は卸してくれないのが、この世の中である。一つの企画を実施する前に、解決すべき問題が眼の前に沢山ありはしないか!?

 「売上至上主義」を唱える経営者も多いが、そこには大きな落とし穴が存在する。例えば、広告宣伝としてDM戦略を選んだ場合の経費シミュレーションだが、それが、ホテルレストランなどの飲食業となれば、「原価」の存在が大きく絡んでくるので、売上だけを見ても意味もなく価値もない。

 結局、攻めのDM戦略費用とは別に、その企画物を販売する場合、販売代金から仕入代金を差し引き、更に、それに必要な光熱費や人件費を含めてシミュレートすると、企画物が如何に「利幅が少ない」かに気づかされるはずだ。よって、単に、売上倍増を狙ったとしても、関連する諸々の経費を把握しておかねば、正確に「粗利」さえ見えなくなってしまう。

 アバウト過ぎる経営者には、上の仕組みが理解できず、企画の達成感だけで満足していても、「利益が出ないトラップ」に戸惑うばかりで、どんどんと「利益なし」または「赤字連発」の底なし沼に沈み込んで行く。

 ホテルレストランを見ていると、長年お付き合いのある業者さんから仕入れることになるが、これが馴れ合いとなってしまうと、食材が「質より量」へと移ったり、好ましくない状況に陥る可能性もある。お客の舌は誤魔化せないので、そのような悪行が続けば、クレームどころか客離れが加速する。

 また、「大量買いをするから安値でやってくれ!」と仕入れが「大量買い」として慣例化していると、「食品ロス」を起こす可能性は高い。よって、「安値」のはずがロスが大きく「高値」で買ったのと変わらぬことになる。懸命なる経営者であれば、確と把握しているはずなので、初手から「大量買い」をするはずがない。

 確かに、市場やその他業者さんから仕入れる場合に、「大量買い」は格好良く、威勢もよく粋ではあるが、今の時代は真逆ベクトルであり、流行らない。よって、「食品ロス」が危惧される中で、「大量買い」するのは、経営者としては「恥ずかしさの境界線」を逸脱しているだけの話となる。

 懸命なる経営者は、「仕入れシミュレート」をしっかりと考え、効率の良い、無駄無理のない買い付けを行い、「食品ロス」を最小限に抑え、更に、「利益率」の高い商品販売に徹する。勿論、その社内では、経営側と現場、広報企画、経理の「情報共有」は完璧となっている。

 何はともあれ、旧態依然とした戦略しか思い付かないところは、時代遅れと言われるばかりか、「売上至上主義」の大きなリスクを今一度検証する必要がある。「粗利率」、「利益率」をしっかりと意識した企画物でなければ、販売する価値もなく、ただただ、会社の利益を損なうばかりであることを再認識すべきではなかろうか。

 最後に、特にシティホテルの飲食店については、「質の量化、量の質化」は大前提であるべきだ。決して「原価」を落としすぎて、「質」を落とし、「料金」を便乗値上げするようでは、愚の骨頂としか言いようがない。
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写真・文責:西田親生


                             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/7 12:00 am

外界を知ることの大切さ。

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 言葉の響きは悪いが、「専門馬鹿」という言葉をよく耳にする。「専門分野」には強いが、他分野は「門外漢」にて知る由もないと言葉が返る。されど、「専門馬鹿」はその分野において王冠被ったエキスパートである。

 科学技術の基礎研究などでは「専門馬鹿」でなければ、気が遠くなるような一つ一つの研究課題をクリアできるはずがない。よって、「専門馬鹿」の存在は必要不可欠であり、その存在は思いの外偉大である。

 ただ、いくら「専門馬鹿」と豪語しながら、プロとして仕事を遂行するとしても、余りにも他分野への関心が低く、更に、民度が低ければ、プライベートにおいて、平べったい人間に成り下がる可能性も無きにしも非ず。

 接遇のプロであるべき、サービス業に従事する人間についても、科学技術の基礎研究とは直接関連性はないが、それなりの「専門馬鹿」の存在は必要であり、一瞬にして、所作の美しさや奥深き接遇の真髄を教えてくれる。

 ところが、ふとプライベートを覗いた時に、箸や器の持ち方が変則であったり、手の裏で物を跳ね除けたり、他人への応対が粗野だったり、言行一致せず、お行儀悪ければ、一瞬にして「専門馬鹿」の称号を疑われてしまう。

 それは、「専門馬鹿」に自己陶酔し、狭い領域にて鎮座し、自らが「視野狭窄」であることにも気づかず、ただ、民度の低さを露呈している。何とも「専門馬鹿」の価値を最大限に落とすのは、誠に勿体ない話である。

 兎角に、日本では「専門分野」の範囲が余りにも狭すぎることで、学術的には宜しかろうが、もっと幅広く、奥行きを深くすることで、「専門馬鹿」の価値は更に大きくなりはしないかと思うばかり。

 よって、世の中に必要不可欠な「専門馬鹿」にとって、最大の落とし穴というのは、「視野狭窄」と「傲慢」である。法の分野では、「法の無知」と「権利濫用」という、「恥ずかしさの境界線」を逸脱するものと同様に。

 世の中にはいろんな人がいる。「専門馬鹿」であることは称賛に値するけれども、それを自慢げに吹聴して回るのは如何なものかと。折角の「専門馬鹿」の重みが、一瞬にして、マグネシウムが燃え尽きたように軽くなる。

 筆者が理想とし敬愛するのは、他分野にも造詣が深く、自らの「専門分野」で修練している「専門馬鹿」である。更に、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という人格者の「専門馬鹿」は、史上最強のものではなかろうか。

燕雀知らず天地の高さ
enjakushirazu2023


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  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/6 12:00 am

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