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言い訳を聞いていると、「おお、なかなか!ご尤も!」と感心するほど、淡々と喋りまくる人がいる。一応、教科書通りの基本回答のように聞こえるが、裏腹にシャーシャーと虚言を発しているだけで、そこには、責任も配慮も反省も何もない。結局、目の前の、上司からの詰問回避のために、ご尤もな言葉を並べているだけである。
大抵の人は、上司に対して、自分自身を良く思われようと、嘘を組み立て、自身の美化に走る。しかし、論理展開を具に分析すると、そこには整合性など皆無にて、オオカミ少年の戯れに構っているだけの話となる。相手の心の傷を予測し、敢えて「嘘も方便」を遣う場合は許されるが、嘘まみれの真っ黒な毒団子は許されるはずはない。
深夜のアニメ「おそ松さん」を見ながら、そんなこんなを考えたのであった。「そうなんですね〜!?」と、他人を嘲笑うかのような口癖の新人女性社員。超マイペースにて、上司の頼み事にも空耳状態。能力の限界まで頑張っていると自画自賛しながら、仕事をする気がない新人女性社員。1日の楽しみは仕事よりもランチのようだ。
自分の能力の無さに挫折し、一度は辞めると言って、舌の根の渇かぬ内に一所懸命仕事をすると改心を上司に告げるが、翌日から無断欠勤する始末。上司が電話をするも着信拒否。まあ、現実でも「あるある」だが、その新人女性社員が放つ言葉が、上記の基本回答だった。笑えるが、ご尤もな言葉に騙される管理者も沢山いるに違いない。
数年前、或る企業の経営者が、19、20歳の新人女性社員の一人に目を付けて、異常なほどの優遇措置を講じた結末を耳にした。女性の勤務状態を心配し、即座に配置転換させた経営者。そしてまた、体調不良を聞き、更に配置転換。時にはその女性の写真なども撮っていたようだが、結局、その女性はさっさと辞職したのであった。
「私は19、20歳の生娘に騙されました!裏切られました!」と肩を落とす経営者。自業自得だが、そのご尤もな言葉の信憑性など度外視して、その女性に固執するから、その掌(たなごころ)に転ばされるのである。激昂したその経営者の様子を伺うと、単に病的なエロ親父であり、過去において社内でストーカーとして女性に付き纏っていたとのこと。
その女性社員も社員だが、この経営者の病的挙動により、「おそ松さん」以上に、失笑しかない。アニメと現実を比較すると、現実の方が生々しく、それが眼前で繰り広げられると、これはオモロい4コマ漫画でも描けはしないかと。或る人が、「あの経営者は変質者ですから!」と言ったことを、今更ながらに納得した次第。
何はともあれ、ご尤もな言葉に騙されてはならない。リップサービスに有頂天になってはならないのである。上司に必要なのは、部下の自然体を見抜くか否かである。自然体の中から発せられる言葉は、その部下が大物詐欺師でない限り、信憑性は高いと言える。よって、上司の好き嫌いで部下に対応していると、必ずや、ご尤もな言葉に騙される。
▼パスタランチとサラダ(ダイニングキッチン九曜杏/熊本ホテルキャッスル)




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