▼坦々麺(半分の量を撮影)

四川料理 桃花源(熊本ホテルキャッスル)へ足繁く通うようになって、既に40年近くが経つ。当時のランチは800円だったと記憶するが、行列ができるほどの人気店であった。因みに、現在のビジネスランチは、1種1400円となっている。
コロナ禍と言えども、同店玄関横の待合席には、ランチタイムやディナータイムとなれば、数組が「待ち」の状態となっている。よって、今回も、時間をずらして、午後2時近くを狙って突入することにした。
いつもは、リーズナブルなビジネスランチ(6種)から1〜2品を選ぶが、今回は、写真のように、坦々麺、五目野菜のうま煮、そしてグランドメニューに無いチャーシュー麺を注文することにした。(写真はiPhoneにて撮影したもの)
坦々麺の仕上がりは良かった。元総料理長 善家繁さんの料理をスタンダードに食してきたので、今の若手シェフたちにはハードルが高くならざるを得ず、申し訳ない。ただ、坦々麺だけでも、同総料理長の仕上がり具合の次元が違い過ぎる訳だ。
知る人ぞ知る、善家繁さんの四川料理。欲目で見ても、日本全国右手に出るシェフはないと言っても過言ではないほど、その技術の高さと料理への優しさは、その方を最後に、見たことがない。とんでもない質の高さである。
しかし、本日のランチ3種は、若手の腕がグッと上がったのか、美味だった。坦々麺のツーマージャンとスープ、そしてトッピングのバランス良く、五目野菜のうま煮はとても優しい。更に、チャーシュー麺は確と伝統を受け継いでいた。
長年、同じ店に足繁く通っていると、世代が替わる度に、いろんな問題が起きてくる。何度も、そのバトンタッチの瞬間を見てきた訳だが、このように若手の腕が上がってくると、最近多かった苦笑いが、大満足の笑みに変わって行く。
四川料理(中国料理)の凄さは、サーブの速さである。爆発しそうな火力で鍋が振られ、さっとテーブルに運ばれる。火傷しそうな熱々の料理を食す瞬間がたまらない。特に、この寒空ばかりの時期には、最高の料理と言える。
不況下に強い四川料理 桃花源。その理由は、斉藤氏→善家氏→川上氏→早川氏の4代にわたり受け継がれてきた美食の数々もさることながら、開店当時から多くの根強いファンが、今も尚、美食家の常連客として足を運ぶからである。
▼五目野菜のうま煮

▼チャーシュー麺(グランドメニューにはない)

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