子供の頃、約束する時、「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます!」と言っていた。この文章をじっくりと眺めていると、とんでもなく怖く、絶対に約束を果たさねばならないと思ってしまう。
小指を切り渡し、拳骨を1万回、更に針千本の拷問が待っているというような内容である。しかし、子供はそこまで酷いものとは知らず、鼻歌程度、合言葉のように、笑って指切りげんまんをやっている。
それが大人の世界になれば、虚偽情報の流布やら、機密情報の漏洩やら、秘密保持違反やら、四方八方からワンサと火矢が飛んでくる。しかし、指切りも拳骨も針もなく、何の謝罪もなく逃げてしまう。
「言ったつもりはない」、「頼んだつもりはない」と知らぬふり。自分に責任が及ぶとなると、「電動虚言連発マシーン」と化し、保身に回る。涼しい顔して、偽善者ぶりは百点満点の人も居るようだ。
これこそ「恥ずかしさの境界線」を数千回も超えることになるが、そんな人は、既に、己を神棚に上げての、高みの見物。残念ながら、そう言った経営者が多い。要因は、「自然体」になれないからだ。
失言したら、深謝すれば良い。相手に迷惑を掛けたのならば、深謝後に、即座に補填すれば良い。謝ることは、相手に舐められることではない。何故に、日々、見えざる敵と闘うのか。それは、メンタルが弱いからである。
この1年間に、上述にぴったり当てはまる人を見掛けたことがあるが、己を「神」、「皇帝」、「教科書」の如く思い込み、周囲全ての人たちを見下すのがルーチンワーク。度が過ぎて、「パワハラ」、「セクハラ」へと移行する。
勿論、「育ち」、「民度」の問題であるけれども、一歩立ち止って、自分の背後を振り返ってみれば気づくはずだ。そこには、誰一人として、管理職や若手スタッフの姿は皆無となる。とても、とても寂しい人生となってしまう。
実寸台の自分自身が見えるようになると、虚栄を張らずとも、気楽な人生を送ることができる。自分ができない事は、周囲に頼れば良い話。がむしゃらな昭和の時代は、既に、終わっているのだから・・・・・。
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文責:西田親生
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