
立田自然公園の中にある「細川家菩提寺泰勝寺跡」は、いつも冷んやりとしており、鬱蒼と茂った木々の中にある苔園や溜池に立ち寄る野鳥などを楽しめる処である。残念ながら、紅葉はほぼ過ぎており、奥の茶室「仰松軒(こうしょうけん)」へ向かう道沿いは、紅葉を終えた枯れ葉が堆積していた。
「散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と言うのは、余りにも有名な細川ガラシャ夫人(明智光秀の三女)の辞世の句である。そのガラシャ夫人の墓も、同園「四つ御廟」の中にひっそりと佇んでいる。(「四つ御廟」とは、初代細川藤孝夫妻、そして2代細川忠興夫妻の墓を総称するもの。)
上記のように、「細川家菩提寺泰勝寺跡」は由緒ある処にて、時折、歴史探訪好きの観光客の姿も見受けられる。いつぞや、熊本地震直前に園内の石垣を「やっと修復しました。この図面を見てください。大変だった!」と語った工事の方を思い出すが、それから数ヶ月後に、同地震により全て壊れてしまったのだった。
以前、結婚式の前撮りや文化祭の練習をする女学生などにも遭遇したが、同地を散策すると、何となく心穏やかになるように思えてならない。因みに、「四つ御廟」の前には、ガラシャ夫人が愛用した手水鉢もあるので、是非、ご覧いただければと・・・。(今回は、手水鉢の撮影を忘れてしまった。)




▼苔園付近




▼茶室「仰松軒(こうしょうけん)※現在立ち入り禁止



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文責:西田親生
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