
さかえラーメン。熊本県山鹿市の温泉プラザ山鹿1階にある老舗ラーメン店である。最近、取材前のランチタイムに足を向けることが多くなった。同店は、古典的な山鹿ラーメン(熊本県山鹿市)と言える。グルメに関しては人それぞれに好みがあり、「これこそが!」とは断言はできないが、同店の良さは、商売気が全くないことである。
例えば、筆者が「ラーメン、餃子、ホルモンの煮込み、そしてオニギリ!」と言えば、「それは多すぎるから、ラーメンと餃子程度にしませんか?」と、女将の言葉が飛んでくる。本日も、いつものラーメン、餃子、ホルモン煮込みの三品を注文するつもりだったが、結局、女将のススメで、ラーメンと餃子の二品で我慢した。
ラーメンの麺と具を食べ、美味しいスープをゴクゴク飲み始めると、また女将が「太るので、スープは三分の一程度の方がいいですよ!」と。兎角、ラーメン店と言えば、威勢が良く、仏頂面の職人が湯切りを行なっているところを連想してしまう。しかし、そこまで格好つけたパフォーマンスなど意味がない。客としては、ちょうど良いスープの温度にて、コシのある麺の喉越しを楽しみ、柔らかチャーシュー、濃厚な豚骨スープまでを完食すると、至福の極みとなる訳だ。
蛇足だが、同じ山鹿市内にある他のラーメン店など、注文を取る以外に会話が全くない店もある。瞬間的に二度と行かぬ店リストに入れてしまった。観光地であれば、それなりに客との楽しいコミュニケーションは必須なのだが、時代錯誤なのか、バブル時代と変わらず、胡座をかいた、サービスの悪い店が残っているのも否めない。
折角、外食をするのであれば、笑顔が絶えない店の方が、料理も数段美味しくなるのではと・・・・・。




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