
耳を擘く爆音が外から聞こえてきた。花火である。オフィスの窓から外を見ると、左手にボンボンと上がり出した。
せっかくの花火だから、写真撮影しようかと思い、600mmの超望遠レンズを窓から突き出し、撮影することにした。電信柱やその他建物が邪魔になるので、望遠で花火の中心を撮影する感じだが、昔々、新聞社時代に、あるイベントにおいて、花火を打ち上げるど真ん中で、ヘルメットをかぶり、花火を真下から見たことがある。そんな感じの映像がファインダーから見えたのだった。
花火打ち上げの場所が近いので、近隣の家々の窓ガラスが、花火の波動により、ミシミシと音を立てて、揺れ動く。本来ならば、三脚を立てて、スローシャッターにて花火の美しさを切り撮る訳だが、そんなに時間も無いので、手持ち撮影で十数分間の地域の花火大会を楽しませていただいた。
オフィスに居ながら、花火を鑑賞できるとは幸せなことだ。幼い頃の、山鹿灯籠まつりの前夜(毎年8月15日)の花火を、当時の実家二階から眺めていたことを思い出した。腹にズシンと響く花火の音。これもまた、新聞社時代に熊本に招聘した「鼓動」の迫力ある太鼓の演舞も脳裏に浮かんできた。







◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

Comments