
生まれて初めて、紫陽花の葉脈を撮影してみた。ちょっとした光加減や角度により、その葉の表情が変わる。
息を殺し、手のブレを極力抑え、太陽光を透すように、シャッターをそっと切ってゆく。撮影した写真をじっと見ていると、不思議な幾何学模様が、何かを訴えているように思えたのだった。
時には縄張りの柵に見えたり、「生」という漢字(象形)に見えたり、多くの人たちが柵に沿って無言の行進をしているようにも見える。緑色だが、毛細血管に見えないでもない。
自然界におけるミクロなふしぎ発見は、実に楽しい。仕事柄、地球上を蜘蛛の巣状に張り巡らされているネットワーク図、更には、無限に広がるヒューマンネットワーク鳥瞰図とも・・・頭の中は、想像力の訓練のごとく、脳が受信した視覚信号は、妄想ビリュアル化のために脳内を走り回っていた。
気づけば、そこは十割蕎麦の名店。「欲張り蕎麦」をオーダーし、蕎麦湯の最後の一滴まで飲み干し、帰途につくことにした。



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