
八景水谷といえば、白鷺遊水池とニックネームを付けたくなるほど、白鷺の独壇場である。
白鷺は自分の縄張りを決めていて、鴨や鳩などがうろついていると、さっと縄張りに戻り、追い払う。時には、大きな両翼を広げて威嚇しながら、他の野鳥軍団の中央に降り立つこともある。
その激しい気性と濁声から連想できぬほどの美しさは、白鷺の魅力の一つでもあるが、魚を狙う舞いは独特。鶴の舞に勝るとも劣らなぬ優雅さだ。また、春になると飾り羽が生えてきて、羽繕いをする姿をよく見かけるのである。
今回も、岩の上にちょこんと乗って、随分長い間羽繕いに専念していた。右足は上げっぱなしで、フラミンゴのようなスタンディングポーズ。風に吹かれる純白の羽が逆光気味にうっすらと透けるところが、シャッターチャンスとなる。
しかし、遊水池をぐるりと回って白鷺の背後に行けば、2本の真っ白な線が見えた。運動場で石灰でリレーコースを引いたようになっていて、それが糞であることを知れば、誰しも被写体として写したくないもの。よって、真紅の椿の花の撮影で、お口直しとした。




▼取材風景

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