
久しぶりに「気」を感じる料理を食した。
昨夜のこと、正直なところ余り食欲もなく、小腹も空いていない状態だったが、久しぶりに夕食を外食で済ませることにした。
オーダーしたのは午後6時半頃。しかし、まだ胃袋もぐるっとも言わず、夕食の態勢でもないので、午後7時過ぎにサーブするようにお願いをしておいた。
さて、サラダがやってきた。おっと、これは「気」を感じる盛り付け。筆者が夕食をとるのは久しぶりでもあり、午後6時頃からのお客は引き気味だったので、タイミング的には若干なりとも厨房は落ち着きのある時間帯となっていた。
更に、オニオングラタンスープをデミタスで出され、牛肉のペルシャードやパンが運ばれてきた。牛肉は普段よりも分厚く見える。胃袋は動く様子はないものの、一切れ食べると、急に胃腸が動き出した。
多分、200gほどあるのだろうか、その牛肉をペロリと食べてしまった次第。よく考えると、ランチもステーキピラフを食していた訳で、二食連続の肉となったのだが、「気」を感じる料理は、いい意味で料理長の挑戦状のように思えて仕方がなかった。
無言の中、互いに言葉を掛けることもなく、厨房を仕切るガラス窓越しに、互いの姿を確認できる程度である。今回の料理・・・派手さもなく、落ち着きのある料理人の「気」は、とても心地良いものであった。
これだけの技術を持ち合わせている料理人ならば、この田舎熊本に留まらず、もっと外に向けて中央の料理コンテストなどへ、積極的にトライする価値があろうかと・・・。実に、もったいないと感じつつ、完食してしまった。




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