
いろんな色に染まるのは楽で簡単だが、やはり、短い人生、折角ならば純白に飛びたいもの。何度もいろんな色に染まっていると、どんどん汚い鼠色になり、洗っても洗っても消えない染み=汚点となってしまう。
海外でも、天使は白で悪魔は黒のイメージである。素材が古すぎるが、正義の味方の月光仮面も白馬童子も純白である。野鳥撮影も、真っ黒なカラスよりも白鷺や鶴の方が様になり、万人に好まれる。逆光で白鷺などが飛ぶ姿は、羽が透け、羽ばたく姿がすこぶる美しい。何度撮影しても、溜息ものとなる。
今回足を運んだところは、鷺の軍団が飛び回る和水町。大型の青鷺や白鷺、五位鷺などが縄張りを持っているところである。休日などは、県外からもその撮影のためにやってくるカメラマンも多い。
鷺などの純白の野鳥を見ると、心が癒される。でっかい図体なのに、イリコみたいに小さな魚を一所懸命何匹も獲っては食べている。大きな鯉などを捕まえて、一気にぐい呑みすれば良いものを、ここの鷺軍団は、水面近くを泳ぐ小魚を突くのがお好きなようである。嘴をズームしてみると、菜箸で小魚を掴んでいるように見えて滑稽である。
何はともあれ、純白に飛ぶ人生にはきっと「幸」がある。決して、汚れきった鼠色した人生にならぬよう!・・・一度染まり腐ってしまえば、決して純白には戻れないのだから。



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