▼宇土櫓

見るも哀れな、戌亥櫓(写真下)。筆者が大好きな櫓の一つだが、無残な姿に変わり果てていた。
櫓自体はどうにか立っているものの、その左側の石垣はほぼ全滅状態。櫓を支える石垣も内臓を抉られたかのように、ぽっかりと穴が開き、左手のわずか1本の石の柱が、健気にも崩壊を防いでくれていた。
ワイドレンズで戌亥櫓から城郭全体を撮影すると、また、趣が異なり、美しい熊本城全景を見ることができるのだが・・・。実に残念な結果となった。
震災の恐ろしさを知らされた今回、これから復興への道は遠いけれども、何とか1日でも早く震災前の威風堂々とした熊本城を眼前にしたいと願い、今回の取材を終了することにした。
しかし、熊本ホテルキャッスルから久しぶりに宇土櫓まで足を運び入れ、日頃から運動不足解消のコースとしていたので、楽しみが一つ戻ったようで、帰りは汗だくとなっても、心地よい取材となったのである。
▼戌亥櫓





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