
九州のへそ、熊本を襲った「2016熊本地震」。
それから1週間経過したが、まだまだ余震は続いている。轟々と地鳴りが体の芯に響くや否や、ガチッと柱が軋み、家全体がグラグラと揺らぐのである。何をしていても、地鳴りに過敏となったのか、緊張感を持って、常に耳を立てている感じだ。
写真群は、4月20日(水)の午後4時前に撮影したものだが、少々ショッキングな映像を撮影することになった。それは、住人のいない家などの屋根がボロボロに崩れたり、壁面に亀裂が入ったりしていたのである。
もちろん、現在住んでいる人たちの家々の中に、ところどころの屋根が鬼瓦から崩壊し、今にも全ての瓦が落ちてきそうなものもある。しかし、住人たちは、屋根瓦の損傷やブロック塀の損壊を、全て把握しているのだろうか。
高齢化が進む住宅地の家々には、一人暮らしの老人も多い。今回の激しい地震により、避難先で生活を余儀なくされている人もいる。また、崩壊寸前の家屋の中に、「もう、どうでもいい!」と腹をくくって居座る老人もいる。
本日撮影したところは、熊本市北区の某所住宅街。予想以上に瓦や壁の損傷が目立っていた。すでにブルーシートを被せ、修復を進めているところは良いけれども、写真下のように、道路側から見えないところの瓦が剥げたり、破損していても、気づかぬ老人が多かろうと。
ここで自治会長や若い住人に求められるのは、一人暮らしの老人が住む家屋損傷のチェックだろうと。そのまま放置していると、二次災害に見舞われ、怪我する歩行者や破損する車などが必ず出てくる。・・・危惧の念を込めて、今回、敢えて被害に遭った屋根を撮影したのである。



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