▼陳列棚のポップは、全て弓子さん作。

昨日、足を運んだのは、熊本市上通りにある、老舗中の老舗、明治5年創業の「カメラの坂梨」。日頃からカメラ機材やプリント出力などでお世話になっているところだ。
実は以前から取材ターゲットとして、ずっと狙っていた人が、そこに居るのである。なかなかタイミングが合わず、気づけば数ヶ月が経ってしまったが、昨日、たまたま、時間が取れそうな雰囲気だったので、思い切って話を聞くことにした。
その取材のターゲットとは、昭和19年生まれのスーパーウーマン、坂梨弓子(70歳)さん。写真のように、元気発剌、実年齢を忘れてしまった天晴れ女性である。パソコン歴は18年。現在、店内のポップ全てを、Adobe社のIlustratorというアプリを使って自作していると言う。
弓子さんの背後に回ってお手並み拝見しようとすると、さっとiMacのマウスを握り、Photoshopで写真の加工を開始した。手馴れたもので、少々古くなったiMacの動作環境に文句を言いながら、写真の切り取りやぼかしなどのツールを、いとも簡単に使っている。
元々、ポップなどを綺麗に作るのを好むと言う弓子さん。・・・パソコンを始めた動機は、自分自身が字が下手だったので、ワープロから始めたようだ。それが、段々とパワーアップして、IllustratorやPhotoshopのアプリを駆使し、店内のありとあらゆる値札などを作るようになったとの事。
70歳を過ぎても、ハイテクに物怖じせず、次から次へと果敢に攻め入る姿が、何とも逞しい。現在、何か面白いものがあるかと聞くと、「LINEのキャラクタ作りに挑戦したい!」と一言。「でも、最近は声が出たり動きがあったりで、結構進化しているので、ちょっと苦戦しているところです。」と苦笑いしていた。
同年代の方々で、ここまで楽々とデジタルを操る人は、県内でもそう多くはない。すこぶる希有な存在だ。生涯・・・何かを目指し、何かを創り出す・・・そのような熱意があれば、実年齢を忘れ、日々充実した人生を送れるのだろうと、深く頷いてしまった次第。
さてさて、いつの日か、弓子さん作のLINEのキャラクタが動く日を期待して・・・。

▼Photoshopを使う弓子さん

▼弓子さん作のポップ

▼お気に入りのそっくりさんフィギュア右が弓子さん、左がご主人。

【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/

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