
水前寺東濱屋に足を運んだ。小川のほとりにある老舗の鰻専門店である。
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取材をじっくりしようと、午後1時過ぎに・・・若干、ランチタイムの後半をと考えていたのが甘かった。満席の状態である。
ようやく、1階ホールの奥が空いたので、そこで待機することにした。
団体さんが14人ほど会食中で、豪勢なコースをペロリと平らげてしまった。後は、お酒も少々入って、賑々しい会話がホールを飛び交っていた。
百四十年ほど続く老舗は、いつ行っても、基本が変わらない。鰻の焼き加減、濃厚そうであっさり目の秘伝のタレも、一度空襲で壊れた甕だったが、戦後、先祖が作り出したタレを再現し、七十年ほど経った現在も生きていることになる。
蛇足だが、実は、数日前に、余りに鰻が食べたかったので、別の店に行ったのだった。勿論、同店以外への浮気心ではない。しかし、行ったのは良かったが、値段はそこそこ、鰻の肉質は固め。タレは醤油辛いというか、醤油を目一杯垂らした焼き餅を食べている感じであった。
腹の中では、「こんなショボい鰻重では、鰻の食文化を壊してしまう!」と、思った次第。同じような料金体系であるのに、思いの外、同店との格差がありすぎた。二度と行かないであろう、醤油辛い、お粗末な鰻専門店。よって、数日前の鰻重は、撮影するにも値せず、さっさと店を出たのである。
今回は、「お口直し」も十分できたので、数日前の悪夢を忘れ、足軽く帰途についたのだった。


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