
起業して23年・・・当初から現在まで、長きに亘って利用させて頂いている、熊本ホテルキャッスル1階の会員制クラブ エルドラード。
思い起こせば・・・ボジョレヌーボー解禁の時に特注10リットル樽を開けたり、弊社の入社試験(県内外から大学生が15人ほど集まった)を同クラブで開催したり、閉店になっても居座って更にスタッフを自宅へ招待し夜明けまで話したりと・・・はちゃめちゃな筆者の我が儘を聞き入れてくれるお店の一つでもある。
そこに名物ピアニストが居る。(筆者の友人だが、敢えて、氏名は伏せることに。)・・・勿論、プロピアニストでもあり、二十数年前にMacintoshを無理矢理勧めたのは良いが、今では作曲などもサクサクとパソコンでやってしまうほど凄腕になっている。
筆者が同店に入ると、必ずテーマ曲?を弾いてくれる。いつ私のテーマ曲になったのかは定かではない。しかし、当初、イーグルスのホテルカリフォルニアの話題となり、それがそのままテーマ曲となったのではないかと・・・!?。
実は、筆者が大ファンなのは、サイモン&ガーファンクル。大した事は無いが、大抵の曲はギターで弾き語りができる。・・・それを知ってか、先般同店に久し振りに足を運びピアノカウンターに近寄ると、そのおもろいピアニストが、「じゃ、やりますか?歌ってみてえ!・・・えーっと、これ分かりますか?」と、いきなり弾き出して、歌わされる事になった。
一曲程度ならと、背後に居るお客を気にしながら、スカボローフェアを・・・。やっと終わったかと思えば、しかし、彼の手が止まるような気配は全く無い。・・・その後、明日に架ける橋、サウンド オブ サイレンス、そしてポールアンカのダイアナまで・・・。どっと疲れてしまった。(苦笑)
筆者の手には楽譜も歌詞もない。それなのに「さあ、この曲どうですか?」と言われると、真剣に彼のアドリブが効いたイントロに耳を傾けてやらねばならない。昔流行ったイントロ当てクイズのようで・・・。まあ、それまで友人とフレンチコースをがっつりと食べていたので、丁度腹ごなしにはなったようで、歌った後・・・また、小腹が空いて来たのであった。
仕組まれた罠をやっとかわして、ソファーに戻った。「What a relief !」。・・・その後、そのピアニストは筆者の横に来て、アイスコーヒーを頼み、またまたおもろい話をしていたのだった。
鴛鴦夫婦で知られる、同ピアニスト。このピアニストを目当てに同店に足を運ぶ熟年層も多い。時には、ピアノカウンターが全部埋まってしまい、大合唱しているお客も居た。・・・しかし、世代が替わって来たのか、最近は元気溌剌とジャミングしたり合唱したりする方々の姿を見なくなったような気がしてならない。
人生って、長いようで短いのだろうと・・・。



【ロゼッタストーン公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/

【オブスクラ写真倶楽部 Facebook】https://www.facebook.com/groups/obscura.photo.club/

Comments