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紫煙棚引く喫茶店・・・

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 30年前の熊本市内。街中の土産屋と同じくらい、あちこちに点在していた喫茶店・・・昭和のそよ風を感じる処であった。

 最近、ふと周辺を見廻すと、外資系のフランチャイズ店などに押しまくられ、鉄板にのったハンバーグ定食、ナポリタン、カツカレーや、色んな種類の珈琲を飲める喫茶店が、殆ど姿を消しつつある。

 写真上は、先般ご紹介した昭和39年11月、すなわち東京オリンピックの年に創業した「珈琲アロー(禁煙)」の店主と珈琲。・・・熊本市内上通アーケード街を見るだけでも、名物であった画廊喫茶も随分前に閉じてしまい、本当に美味しい、本物の珈琲が呑める処が少なくなっているのは事実。勿論、会合などで利用するのはシティホテルが断然多いものの、旨い珈琲をサーブする処は皆無に等しい。

 写真下は、下通アーケード街から少し国道三号線に入った処にある「アシベ(喫煙可)」のトーストセット。筆者がちょいとアレンジして、メニューにない、バター&蜂蜜で作って貰ったが、何と1000円でお釣りが来るのである。食事メニューも豊富で、老若男女がぞろぞろと癒やしを求めにやってくる。
 
 カイゼル珈琲、ターキッシュ珈琲、ダッチ珈琲などなど・・・何処に飲みに行って良いのやらと、最近、昭和の風吹く鄙びた喫茶店を探しまくっている次第である。・・・今流行りのCAFE・・・パリのシャンゼリゼ通り沿いにひしめき合うようにある小洒落な店とは全く質を異にする、独特な雰囲気・・・紫煙棚引く喫茶店。

 日本人は流行に弱く、じゃんじゃんと流されてしまう民族に違いない。・・・しかし、歴史と伝統を尊ぶ事を忘れたのか・・・残さなければならない物は沢山ある訳で、今一度、この小さな島国に根ざしてきた、ハイカラな文化の香りを再発掘してみてはと思う次第。

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【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2014/3/5 12:00 am

アルカリ性の珈琲って!?

▼珈琲アローの玄関とオーナーの八井巌さん
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 昨日足を運んだ「珈琲アロー」。昭和39年、東京オリンピックが開催された年にオープンした、熊本でも屈指の老舗珈琲専門店である。

 オーナーは八井巌さん。年齢を尋ねると「自分は忘れた!」と笑って答えるが、どう見ても70代後半には見えない。肌の色艶は素晴らしく、身なりも洒脱で、まさにダンディズムの体現者である。ライフスタイルも数十年変わることなく、まさに「肥後もっこす」の典型といえよう。

 元々はパティシエだった八井さんだが、いつしか珈琲の世界に魅せられ、研究を重ねに重ねた末、現在の「琥珀色の珈琲」に辿り着いた。ご本人はこう語る。

 「世界で一番美味しいのは熊本の水です。その水で淹れると、アルカリ性で琥珀色の珈琲になるんですよ。真っ黒になる珈琲は違うんです。歌にもあるように、珈琲は琥珀色。冷めていくと、甘みが増してくるんです!」

 筆者が八井さんと初めて出会ったのは25歳の頃。店内には、ジャズシンガー阿川泰子さんをはじめ、有名人の写真が何気なく飾られている。三島由紀夫氏も自決の2年前に訪れたといい、また熊本が誇る直木賞作家・光岡明氏も足繁く通ったという。「珈琲アロー」は、まさに琥珀色の珈琲に魅了された文化人たちの憩いの場であった。

 先見塾の塾生たちもまた、初めて口にする琥珀色の珈琲に感激を隠せず、タイニーな店内で所狭しと撮影に夢中になっていた。

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  • posted by Chikao Nishida at 2014/2/26 12:15 am

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