ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

カテゴリー » 企業IT&AI戦略

『SNS』、『METAVERSE』の限界。・・・『仮想世界』から『現実世界』へ回帰の兆候!?

ict-pro-nishida



 筆者が『SecondLife』に着手したのが、2007年の春。自分のアバターを作って『仮想世界』に入り込み、世界中の『アバター』とコミュニケーションを交わす(肉声でもテキストチャットでも可能)ものであった。

▼SecondLife公式サイト
https://secondlife.comLink

 その『仮想世界』では、日々、リアルタイムに何十万人もの『アバター』が働き、遊び、時には住居やビル、世界遺産の建造物、F1コースなど、あらゆるものを創造できるパラダイスのような時空を楽しんでいた。

▼『現実世界』と『仮想世界』(※複写転載は厳禁)
real-virtural



 『SecondLife』は、今話題となっている『Metaverse』のご先祖のようなものだが、15年後の現在も続いているところが素晴らしい。

 筆者は、『Kumamoto Japan』というSIMを2ヶ所保有し、実寸大の熊本城(大天守、小天守、宇土櫓)や芝居小屋 八千代座を、スタッフ総動員にて、『仮想世界』の中に建造して行ったのである。

 本日のお題であるが、『現在世界』を席巻している『SNS』と『Metaverse』を直視しながら、今後の我々のネット世界がどう変わって行くのかを予測してみたいと考える。

<『SNS』について>

 先ず、『SNS』の変遷を語ればキリがないが、過去においてブームを引き起こしたものには、和製の『MIXI』、海外物では『MySpace』、『Facebook』、『Twitter』、『Instagram』、『LINE』など、多くの『SNS』が我々の身の回りに『生活必需品』の如く、スマホやタブレット、そしてパソコンにインストールされている。

 どれもこれも、一度隆盛を経験しては、衰退。衰退しては、また新たな『SNS』と、数年おきに入れ替わり立ち替わりの連続であった。

 世界的ブームを呼び起こした『SNS』は、利便性もあり、仲間との共有財産の如く、日々、『メッセージ』、『絵文字』、『音声メッセージ』、『ビデオ会議』、『写真』、『動画』などを、無秩序に情報開示し、赤の他人の眼にも触れることもお構いなしに、『個人情報漏洩』に自ら手を染めている可能性もある。

 『SNS』は、その利便性と視覚や聴覚の刺激を求めて、どんどんとエスカレートして行く。この時点が『最高潮』、『大ブーム』と報じられるのであろう。

 その『利便性』については、非の打ち所がないほどに、システムも良くできている(些かバグはある)。利用する人間が、どんどん嵌るような、見えない『トラップ』も、上手い具合に仕組まれている。

 ただ、『利便性』のみならず、『安全性』や『危険性』を、十分把握して利用している人がどれだけ占めているのだろうか。多分に、「便利だからいいよね!」を合言葉に利用する人が圧倒的に多いはずだ。

 そこで、見知らぬ人からの『メッセージ』を受け取り、安易に返事をしてしまい、初顔合わせの約束をする人も出てくる。挙げ句の果てに『事件事故』に巻き込まれ、今まで平穏無事なる生活をしていた人の人生が狂ってしまうのだ。最悪の場合、『殺人事件』で絶命する人も少なくはない。

 筆者が、ZOOM研修などで口を酸っぱくして言うのは、「見知らぬ人へはアプローチするな!」である。プロフィール写真はエフェクトバリバリのものが多く、実際の人物とは程遠いものばかり。履歴も虚栄に満ちた、自画自賛のものばかりである。

 スマホやタブレット、パソコンを介して、『ZOOM』などで会話をするのは一向に構わないが、そこには、単なる遊び感覚の『出会い』を求める人や、根っからのストーカーの『罠』などが潜んでいる訳で、到底、『安心安全な環境』であるとは言い難い。

 プロとして物を言わせて貰えば、使い方次第では、『とても、危険なツール!』であるとしか言いようがない。

<『現実世界』と『仮想世界』>

 上図をご覧頂きたいのだが、これは簡単に『SNS』と『仮想世界』を、筆者なりに描いたものである。

 左が『現実世界』、右が『仮想世界』。双方に比較してみると、『現実世界』では、『現実』と『実像』であり、一人の人間が日頃から鏡に映る自分の実寸大の姿である。

 右は、日頃の生活から『現実逃避』を可能とする、『仮想世界』を描いている。そこには、『現実』とは真逆の人物像であったり、理想的な姿であったりと、『虚像』、『空想』、『夢』などが入り乱れた、パラダイスとなっている。

 よって、『仮想世界』では、『実像』とは異なる『アバター』同士のコミュニケーションは可能とあるが、『実物』とは異なるが故に、相手を『美化』、『理想化』してしまい、気づかぬ内に、『共感』したり『恋に落ちたり』する人も多い。

 『おとぎの国』に慣れ親しむことで、感覚が麻痺してしまうのか、全てを『美化』してしまうという、大きな『罠』に嵌ってしまうのである。

 元々、『出会い系』と思い込んで、ストーカーのような『挙動不審者』が沢山存在するのは否めない。特に、『仮想世界』で1対1となれば、その場で『口説き』が入ったり、急な『Face to face』へのナンパがあったりと、『危険地帯』、『無法地帯』への誘(いざな)いがゴロゴロ転がっている。

 『SNS』にしても、見知らぬ人が圧倒的に多いのだから、どこの誰それと特定できるもの以外は、全てに『信憑性』はないと言っても過言ではない。ほぼ、『虚栄』、『虚像』を見せられるだけの話である。

 結局は、『SNS』にしても、『METAVERSE』にしても、利用者が『モラル』を持ち、常に『危機管理センサー』にスイッチを入れて、身の安全を図るのは自分しかいないと、言い聞かせるほか方策は無い。

<『SNS』や『METAVERS』の終焉の時!?>

 どの『SNS』にしても『METAVERSE』にしても、利用者に飽きが来れば、急激にその世界は縮小でしまい、ジリ貧と化す時期が訪れる。

 特に、上述のような『事件事故』が多発したり、『プロパガンダ』に悪用されたり、『個人情報』がやたらに吸い込まれたりして、ビッグデータとして利用されるのであれば、現在の状態は、『安心できないネット世界』へと突入しているだけの話となる。

 操る、操られるは自由だけれども、結論としては、『自分に必要不可欠なツール』とは何かを確と判断して、常に慎重に取り扱うことをオススメしたい。

 先ずは、画面の向こうの『人物』または『アバター』が、『安心安全』であることは大前提となる。未成年者には、特に強く言いたいところでもある。

<『SecondLife Kumamoto Japan』について>

 因みに、筆者が主催していたい『SecondLife Kumamoto Japan』では、初めての『オフ会』を開催する時、参加者全員に『履歴書』及び『名刺』の提出を願って、全国各地で『オフ会』を開催した経緯がある。

 お陰様で、『仮想世界』から飛び出してきた『アバター』が、現在は、素晴らしい『現実世界』にて、素敵なコミュニケーションを取り続けている。

 既に、15年が経過したけれども、手前味噌だが、これこそ『健全なるネット活用』と言えるのではなかろうかと自負している次第。

 最後に、現在世界を席巻している『SNS』や『METAVERSE』の中で、『危険性の高いもの』は、急激に衰退の途を辿りはしないかと推測している。

 では、本日は、ここで筆を置くことに。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
図・文責:西田親生

                                       

  • posted by Chikao Nishida at 2022/9/13 12:00 am

『正統派プロバイダ』を目指して、27年。・・・HPは作ってナンボではなく、動かしてナンボ!

newstop


 今年8月22日で、筆者がインターネット事業を本格スタート(1994年秋に着手、1995年にスタート)して、満27年が経った。

 当初から目指していたのは、『動的インターネット』。27年間を振り返れば、ネット環境は秒進分歩の勢いにて、『変化、進化。』を遂げ、現在に至り、更に『メタバース時代』に突入している。

 ネット事業スタートの頃に九州一円を講演して廻ると、中小企業の経営者たちは『何者?』と、筆者が如何にも怪しい宗教団体の一員の如く、誹謗中傷やら揶揄やらが飛び交ったことを思い出す。

 「こんなオモチャみたいなもの、仕事に役立つはずがない!」、「オウム真理教の人ですか?」、「パソコンで一体全体何ができるんだ!」と、上から目線で多くの否定の言葉だけが投げ掛けられた。

 負けず嫌いの筆者だったので、なにくそと思い、自分の尻を必死に叩きながら、この27年間を突っ走って来たのだった。

 ある時、旅館の女将から「他のプロバイダに頼んでいたブライダルホームページが見えなくなって、メールも送受信できなくなったんです!どうにかしてください!」と、泣きが入った。

 早急に、筆者のサーバーに突貫工事でそのホームページを新たに作り、メールも、Gmailが存在していない時代だったので、弊社のメールアドレスを付与し、数日で何とか仕事ができる環境を作ったことを思い出す。

 調べてみると、そのコンテンツプロバイダの事務所はもぬけの殻。某団体サイトは数年間、毎年200万円ほど支払っていたと言うが、年間1日も手を入れることがなく、放置の状態であった。(後日、解約したようだ)

 ホームページを『作って終わり』と、手間隙掛からぬベクトルにて動くプロバイダが溢れ出してきた時代が訪れる。よって、ホームページは『床の間の置物』みたいな認識を持つようになり、気づかぬ内に『静的インターネット』に成り下がってしまうのである。

 『静的インターネット』で満足する中小企業の経営者たち。見栄えが良いホームページを飾り物のように眺めて、それで終わりなのだから、幸せ者だ。しかし、それでは、本業とネット事業が両輪となって企業繁栄の起爆剤になるはずがない。

 今や『SNS時代』となり、次から次へと『SNS』が台頭し、世界を席巻しているものの、『信憑性の高い情報発信』は、最終的には『WEBサイト』の存在と、その動きで決まることに気づかねばならない。

 『無償で利用できる便利な世界』ほど、大きな落とし穴があることに気づかぬ中小企業の経営者たち。YouTuberに取材を受けて、諸手を挙げて
喜ぶ店主。いやいや、その店自体のブランドを利用され、YouTuberのアクセスアップに寄与するだけの話である。まあ、互いに納得しているのであれば、全く問題はないが・・・。

 十数年前に博多の大手ホテルのホームページ制作費(リニューアル)が 600万円。数年前の熊本市内大手ホテルのものが300万円。また、地方ホテルのものが『WordPress』の箱物だけで数十万円。

 博多のものは、見るからに相当予算が掛けられていることが分かる。全国規模のホテルだからこその『ブランド力』も手伝い、社内ネット担当者のレベルも高く、『動的インターネット』として円滑な運用ができているようだ。

 しかし、熊本市内のものは、ネット担当者のレベルは低く、時間が経つにつれて、統一性のないホームページになっている。情報量は増えているものの、ネットサーファー側から見れば、大変見難いサイトに成り下がっている。バナーのサイズもバラバラに、フォントも統一感のないものへ。

 最後の地方ホテルのものは、箱物だけ作らせての激安なもの。福岡のプロバイダに頼んだと力説していたが、リニューアル前よりもデータが重く、アクセスに支障を来たし、コンテンツも滅茶苦茶な状況。そのデータがどこのサーバーに搭載されているかも分からぬままとなっている。

 筆者の拘りは、『クライアントからの情報更新については、その日の内に!』である。国や地方自治体の補助金や助成金などのプロジェクトがコロコロ変わって行く中で、『ある日突然スタート!』に対して、徹夜作業にて可能な限り対応している。(正直、大変辛い仕事環境となる)

 27年前からの『正統派プロバイダ』を続けるのは至難の業であるが、この作業というものは、表に見えないものばかり。よって、当社クライアントは皆理解してくれているものの、外部には伝わらぬ『縁の下の力持ち』的な地味な作業となっている。

 企業が信頼の高い企業として存続するには、イメージアップもさることながら、企業として『信憑性の高い情報発信』を行なっているか否かが重要なポイントになる。『SNS』で公私混同したものを発信するものなら、全国へ向けて『恥の上塗り』を拡大するばかり。よって、モラルのある、スキルの高いネット担当者の育成には、絶対に手抜きは許されぬということだ。

 「スマホで十分」と豪語するのは、コンシューマー側の考え方である。企業となれば、スマホでもタブレットでもパソコンでも対応する高いレベルにて、安全性の高い『動的インターネット』を展開するのが、今求められているものであることを、遅ればせながら、中小企業の経営者たちは確と認識すべきではなかろうか。

 最後に、商用インターネットが日本上陸してから四半世紀過ぎてしまったが、中小企業のインターネット事業におけるレベルは、天と地の格差がついてしまったというのが、現実であるようだ。


▼ディー・アンド・エルリサーチ株式会社 ご案内
dandl-2022-6-18-01


dandl-2022-6-18-02


dandl-job


ict-2022-ZOOM


----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/9/11 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp