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和水町のグルメパワーに、あっぱれ!

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蕎麦屋 木阿彌さんは、2017年6月25日で営業終了とのこと。

 山鹿市から玉名市へ16号線を走っていると、途中、九州自動車道菊水I.C.がある。その前後2〜3キロの間に、道の駅やらレストラン、そしてカフェ、食堂と、その食事処の多さに驚いてしまう。最近癖になっているのが、船山古墳がある肥後民家村。その「蕎麦屋 木阿彌」は、木曜から日曜日までの週4日営業だが、定期的に通うようになってしまった。

 同民家村は古墳群に囲まれ、県内各地から古民家や石人を移築している、古代歴史探訪への始発駅のようなところだ。菊水中学校の生徒数人が、キャンプ予定となっている同民家村の入り口で、何やらディスカションを行っていた。近づくと、「こんにちは!」と大きなお声で挨拶をする。「申し訳ないけど、横が喫煙所になっているけど・・吸ってもいいかな?」と聞けば、「あ、いいですよ。構いません。」と軽やかに笑顔で返事が来るのだった。

 田舎の良いところだけが凝縮された処なので、とても、とても、まったりできるのである。特に、「蕎麦屋 木阿彌」は、気合いで蕎麦屋を営んでいるご夫婦が、すこぶる素敵な環境を創り出している。昭和の風が吹いているような、地味だが拘りの蕎麦を出す、和の空間である。今回は、小上がりに座して食事をとったが、筆者が早食いなので、いつもよりサーブ速度が速かったような気もする。

 蕎麦も相当時間を掛けて、ゆっくりゆっくりと挽いている。それは、蕎麦湯ですぐに分かる。安物の蕎麦屋や似非蕎麦屋では、絶対に出てこないトローリと、あっさりしたキメの細かい蕎麦湯。残った汁に蕎麦湯を注ぎ込むと、蕎麦の香りが立ち込めるのである。・・・何とも言えない、自然の香り。食材メーカーが作る人工的な蕎麦が多い中、手打ちの蕎麦は格別だ。

 筆者は欲張りなので、蕎麦数種を楽しみ、蕎麦がきを七味と共に頬張り、汁に蕎麦湯を注ぎ満腹となるのである。食事の終わりころに、二人の熟年カップル、そして食事を済ませたころに、また二人の男性がやってきた。「ここは、蕎麦最高ですよ。おにぎりのご飯も美味しいですよ。まあ、一つ食べてから決められても!」と、どうやら仕事の打ち合わせ方々のご接待のようだ。

 まだまだ取材したい処がたくさんあるが、こちらから押し掛けて取材をするタイプではないので、お声を掛けていただければ、いつでも和水のグルメパワーを絨毯爆撃の如く取材する準備はできている。

 実は、随分前のことだが、某国会議員の方に和水町(旧菊水町)町長を紹介されたこともあった。それ以来、久しぶりの訪問だった。その時は、この公園化構想の真っ只中だったと記憶しているので、その当時が懐かしく思い出される。ちなみに、CGによる公園シミュレーションの話だったけれども、たまたま、関西テレビやNHK衛星放送などの仕事で手を離せない状況だったので、勝手ながらご遠慮した次第。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/7/18 12:00 am

心優しいラーメン屋さん

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 元々は熊本市内の屋台だった「さかえラーメン」。山鹿市に移し住み、温泉プラザ山鹿に店を構えて43年になると言う。初代は既に他界されたお母さんだが、現在は、その母のレシピを受け継ぎ、2代目のお母さんが店を切り盛りしている。

 初めて足を運び、「チャーシューにしようか、大盛りにしようか!?」と呟くと、「先ずは、普通のラーメンで如何ですか?」と、全く商売っ気のない言葉が返ってきた。

 テレビ番組などの取材は一切受けないと言うので、その理由を問えば、「番組の撮影に応対したり、急にお客様が来られても、店側のペースが乱れて、お客様にご迷惑を掛けるばかりですから・・・。」と、さらっと言い切った。

 ラーメンのスープは臭みがなく、結構さっぱりしているので、それを問えば、「豚の骨だけで、頭やその他鶏など入れていません。13時間ほどグツグツ煮込みますかね!?鶏を入れると、鶏の味が被ってしまうので・・・。ここは、あっさりしたものになっています。あとは野菜を入れますね。餃子の野菜なども全部包丁で刻んでいるので、食感が良いと思います!スープの味は、午後五時過ぎからが一番美味しいかと思いますよ!炒りニンニク入れますか?」と。

 帰り際、温泉プラザ山鹿のポイントカードに記録してもらう時に、「車で来られましたか?まだ1時間は経ってないかも知れませんが、1時間過ぎた時の無料カードをお渡ししておきますね。もし、今日1時間以内の滞在であっても、次回来られた時に使えますので、また来てください!」と。これまで温泉プラザ山鹿の店で沢山飲み食いしたけれども、こちらから申し出ることなく、初めて無料カードのことを言ってくれた。

 以前は温泉プラザ山鹿にはパチンコ店2店舗、その他スーパーなど大型店が犇めき合っていたものの、今は、シャッターが閉まったところが多くなり、閑古鳥が鳴いている。よって、同ラーメン店も当時の同プラザ隆盛期と比較すれば、お客が激減しているのは事実。しかしながら、以前からの常連客も足繁く通って来ると言う。地味に細々と経営しているが、真摯な心を忘れず、優しい心で真面目な職人を応援したくなるのが、客というものではなかろうか。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/7/11 12:00 am

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