
不動岩(熊本県山鹿市)の近く、あちこちを走っていると、最終的に、その入り口の鳥居のところに辿り着いた。幼い頃に、遠足で足を踏み入れたところでもある。
外は摂氏30度を超える猛暑。車を降りて、超広角レンズのみを持ち出し、炎天下の麦畑を撮ることにした。15-30mmの超広角なので、地面すれすれにカメラを置き、麦の穂を仰ぐように撮してみた。肉眼では空は霞んでいるけれども、いい具合にレンズを通ってきた光は美しかった。透けるような空と白い雲。大地にしっかりと根を張った麦が、天を突くような勢いで背伸びをしていた。
最近、600mmを超える超望遠やマクロレンズの使用頻度が高かったので、今回の超広角で捉えた景色に、心がもぞもぞとしたのだった。広角は、標準や望遠と異なり、1枚の写真に含まれる情報量が圧倒的に多くなる。それが超広角ともなると、面白い歪み具合が、また普段とは異なる景色となり、静止画であるのに、穂先が揺れ動くような錯覚に陥るのである。
一昨日、某所でカメラ大好きな方と出会い、夜景を眺めながら、カメラ談義。その方からのお礼のメールの中に、こんな言葉があった。「海や山といった自然が好きで、カメラと出会えたお陰で、その時の記憶を残す事が出来る様になって、本当に幸福感が倍増しました。」と。
カメラという共通の趣味での出会いはたまにあるけれども、これほどまで笑顔で清々しい方との出会いは数少ない。蛇足だが、その方もNIKON党のようで、ホッとした。


▼取材風景(超広角レンズ15-30mm)

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

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