▼藤棚遠景

熊本市動植物園の西口から入ると、左奥の藤棚がにわかに色づいていた。どっしりとした柱と棚に、小山のように盛り上がった藤の枝葉。ところどころに、小さな藤の花房が垂れている。先ずは、藤棚の周囲や棚の内側から、花々を撮影することに・・・。
雨上がりなので、空気が澄み切っており、緑がすこぶる美しい。しっとりと優しい空気を肌に感じながら、藤棚を後にした。数十メートル先に、真っ白な薔薇チラチラと見える。その途中に、真っ赤な大輪の薔薇も咲き始めている。頭上ではミツバチや花アブが羽音を立てて飛び回る。
雨上がりは、自然を切り撮るのに、とても心地よい。冷やっとした空気感が伝わるような写真を期待して、撮りまくる。しかし、中腰で下向きに接写をしていると、汗がどっと吹き出して、メガネの内側に滴り落ちてくる。1枚のハンカチでは足りず、木陰で一休みとなる。
撮影に集中すればするほど体は火照り、せっかく汗を吹き去ったが、また、滝のような汗が噴き出してくる。冷たいお茶を持ち込んでいたので、再び休憩するために、野外のベンチに座り込む。大した運動量ではないのだが、エネルギー消耗は想定外に大きい。
「あー、疲れた。これで、パーフェクト!」というのが決まり文句となっている筆者だが、今日は「早く、エアコン冷え冷えの車の中へ戻りたい!」と叫んでしまった。・・・過去記事にて、雨の降る日は、熊本市動植物園に限るような事を書いたが、気づけば「雨上がり」に、性懲りも無く同園へ来てしまったのである。



▼アゲハ蝶


▼雨上がりに咲く薔薇の花々






▼雨に打たれたその他の花々




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