▼拝殿は修復中にて全体像の撮影不可

800年の歴史を誇る山鹿温泉。山鹿市立山鹿小学校グラウンド横に、大楠に包まれた古いお宮さんの「大宮神社」がある。紙と糊だけで作られる山鹿灯篭(ペイパークラフト)の発祥の地としても知られる。社務所横には、山鹿灯籠を展示する燈籠殿があり、小さな神社であるが、見所満載である。
その中で、今回発見したのは、「犬子ひょうたん(いんごひょうたん)祭り」の主役である、瓢箪を抱いた犬の石像であった。同祭りの起源は江戸末期と聞いているが、当時、一匹の子犬が疫病から山鹿を救ったという伝説に由来していると言う。
筆者の郷里でもあり、幼い頃に神社へ行き、米の粉で作られ、着色された子犬のお守りを買ってもらった。それは疫病除けとして、自宅に戻り部屋の片隅に飾って無病息災を祈るものだったが、最初は焼き菓子かと思い、話を聞いて落胆したのである。
初めて同神社に足を運び入れて数十年経つ。拝殿裏側の大楠は当時から変わらず元気いっぱいである。大楠の寿命から比べれば、数十年なんぞ僅かなものであろうが、昔々大楠の腹に大きな穴が開いており、そこに潜んでいた青大将を思い出した次第。
※犬子ひょうたん祭り
毎年6月15日、八坂神社(大宮神社境内東側)にて行われる祭り。
▼犬子ひょうたんの石像

▼燈籠殿

▼狛犬

▼老朽化した楼門とその彫刻










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写真・文責:西田親生
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