
熊本ホテルキャッスルの和食ランチで、低カロリー、コラーゲンたっぷりのランチがある。それが二千円でお釣りがくるのだから、驚きである。
ヘルシー料理なので、写真のようにコンニャク刺身、鍋にはつみれや鶏肉、豆腐、野菜、春雨など、寒いこの時期には、身も心も温まるランチとして、時折、オーダーしている。食後にかわいいデザートが出されて、ほうじ茶で〆ると、胃袋スッキリのランチの終了だ。
食事中に感心することは、固形燃料の火がいつまでも消えないこと。妙な宿なんぞ、固形燃料がやけに小さく、すぐに消えてしまい、折角の鍋が冷えてガッカリする事もよくある話で、最後の1滴のスープを飲み干しても、まだ炎が揺らいでいる。
また、コンニャク刺身に添えられているワサビが、異常なほど痛烈に効く。鼻から脳天を突き刺すような刺激がたまらない。寝不足でボーッとしている時など、一瞬にして目が覚め、涙目となってしまう。しかし、爽快である。
2013年に「和食 日本人の伝統的な食文化」が、無形文化遺産に登録された。器に目を遣り、料理の彩りや盛り付けの美しさを愛でながら、旬の食材を思う存分楽しめる料理は、世界中で、和食の右に出るものはないと筆者は思う。
その要因の一つとして、ライフルの弾丸をも切断するといわれる日本刀の切れ味は、和包丁に通じるものがある。その切れ味こそが、食材の旬の味を引き立てているに違いないと・・・。
それは、和洋中の包丁を比較すれば一目瞭然。上から連打で叩き斬る中国包丁。包丁の先を支点として裁断する西洋包丁。そして、ふぐ刺しで身が透けるほど薄く切れる和包丁。日本人の魂と天性の器用さが、料理にも道具にも宿っていると思えば、確かに頷ける。

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