
梅雨入りした熊本市内。雲が厚く、どんよりしており、ところどころで小雨が降ったり止んだりで、取材ターゲットを絞れぬまま、熊本県山鹿市にある大宮神社へと向かった。
社務所では何やら寄り合いがあっていたのだろうか、社務所から数人の人が出て来たのだった。車を降りた筆者と眼が合った方は、にこやかにご挨拶。田舎ならではの、自然で心地よい会釈や挨拶である。近頃、自宅周辺では、すれ違いざまに会釈をする人がめっきり減っているで、とても新鮮だった。
大宮神社は、筆者が幼い頃に大変お世話になった遊び場の一つである。山鹿市立小学校のグラウンドに隣接しており、大楠が密集した同神社では、ビー玉や独楽遊びなどで夕餉の頃まで、しっかりと泥だらけになって遊ばせて頂いた。
時には、大楠から青大将が降りて来たり、建物の壁下で細長い袋を見つけては地蜘蛛を取り出し、喧嘩相撲をさせたりと・・・幼友達との遊びはバリエーションに富んでいた。その頃の幼友達は、ほとんど医者だったり校長先生となっているが、それから数十年。いくら年齢を重ねたとしても、幼い頃の衝撃的な記憶は深く刻まれており、思い出しては吹き出すことも多々ある次第。
最近では「人生百年時代」という言葉が走り回ってはいるものの、デジタルで固められた実社会において、今、アナログの重要性を再認識しなければならないと考えてしまう。温もりのあるアナログを選ぶのか、冷ややかなデジタルを選ぶのかは勝手だが、血の流れる人なれば、やはり、人の心の痛みが分かる人として、悔いのない人生を送りたものである。
▼天井に昔と変わらぬ十二支が・・・

▼本殿裏側




▼本殿手前

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