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地方経営者の価値観と現実とのギャップ

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 地方における経営者たちの口ぶりは、こうである。

1)あの社長はまだ若すぎる
2)若い経営者は経験が浅い
3)あの社長は青二歳で人脈もない
4)若くして社長となり実績もない
5)若い役員でやっていけるのか

 ざっと上のような言葉が飛び交うのが、地方の独特な人間観察から発せられる価値観である。大抵の場合、このような根拠なき批判をするのは、地方企業の熟年、高齢者が多い。

 1)の「若すぎる」という発想がどこから来ているかと言えば、年齢や世代を気にする熟年および高齢経営者たちの上から目線である。どんなに若くても歳を重ねていても、個人差がある。20歳で司法試験に合格する人間もいれば、50代で司法試験に挑戦し合格する人間もいる。よって、「若すぎる」も「高齢すぎる」も全く価値なき基準であり批判である。

 2)の「経験が浅い」も同様に、大学4年間を海外の大学で学んだ人間は、そこそこ流暢に英語が話せるが、地方にずっと居座っている人間で熟年経営者は英語の「え」の字も喋れない。「経験」とは幅広い分野でのチョイスの問題であり、無意味なことを延々と経験したとしても、「経験が豊富」であると自負できるものではない。

 3)の「人脈もない」との判断もまた、その若き経営者の生い立ちも履歴も、実績も知らずして、年齢だけで判断するところが、無謀すぎる。個人差があるが、若くても素晴らしい人脈に恵まれている人物も多く存在している。よって、若いから人脈に乏しいという発言は根拠なき思い込みである。

 4)の「実績がない」も、若いから実績がないに結びつけているが、若くして起業したこと自体が、大きな実績である。批判する人間は、親の七光のナタボタであったり、年功序列のラッキーポジションであったりと、若いから実績がないと断言するのは頂けない。若いからこそ、これから、より多くの実績を作る時間的余裕も可能性もあることになる。

 5)の「若い役員でやっていけるのか」と上から目線の言葉を発するのは、高齢経営者である。では、反論として「高齢者だから大丈夫なのか」と言いたくもなる。例えば、生成AIやバーチャルワールドについて、高齢者がどれだけ吸収できるかと言えば、ほぼお手上げ状態である。若手は、特にZ世代となれば、違和感なく新たな世界を丸呑みできるのだ。

 以上のように、偏りのある、根拠なき、価値なき会話が聞こえてくるのが、地方の「燕雀知らず天地の高さ」にどっぷり浸かっている、経営者たちの実態である。

 年齢を重ねれば、精神文化レベルが高く、見識も高いと思い込んでいるが、果たしてそうなのだろうか。そのように称賛される経営者は、実は極僅かであり、その他については、若くして起業する人間よりも、遥かに劣っている経営者も存在している。

 逆に、「高齢者だから体力がない」という言葉も聞こえてはくるが、これもまた個人差があり、60代の人が30代の人よりも体力がある場合も多々ある。生まれながらの運動神経と日頃の鍛え方次第である訳だ。

 「若いから脳は柔軟性があり、歳を重ねると脳は石となる。」というのも極論であり、実は、すこぶる個人差がある。よって、若くても脳神経が活発に働かぬ人もいれば、後期高齢者でもスマホアプリやLINEキャラクタなどを開発している人もいる。

 このように、精神文化レベルや体力は個人差がある訳で、一概に、年齢や世代で判断するのは非常に危険な手法であると考えられる。しかし、地方に限らず、日本国内では「老害」が多発しており、年齢を重ねた方が数段偉いように考える、昔ながらの悪しき慣習が残っているのは否めない。

 畢竟、一人の人物を評価するにあたり、年齢を聞く必要はない。目の前の実寸代のその人が、どれだけの熱量を持って仕事に臨むのか、どのような秘策を持っているのか、そして信頼性がどれほど高いのかが重要な評価基準であり、初めて客観的な信憑性の高い評価が得られることになる。

 よって、これまで年齢や世代で価値判断をしてきた人たちは、上記をしっかりと読まれ、これまで偏っていた考え方を、早々に改めて頂ければと考える次第。偏見に満ち溢れたローカルスタンダードはほどほどに、と言うことである。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、地方の経営者が若い経営者に対して抱く偏見や価値観に対する批判を述べています。エッセイ全体を通じて、著者は年齢や世代に基づく評価がいかに無意味であるかを具体的な例を挙げながら説明しています。

若すぎるという偏見:
若い経営者に対して「若すぎる」という批判は、熟年や高齢の経営者が持つ上から目線の結果であると述べています。年齢に関係なく、能力や実績は個人差があり、年齢だけで評価するのは不合理だと強調しています。

経験の浅さに対する偏見:
「経験が浅い」との批判について、著者は経験の質や多様性が重要であり、無意味な経験の積み重ねは価値がないとしています。地方に留まっている高齢経営者が英語も話せない一方で、海外で学んだ若者が流暢に英語を話すことを例に挙げています。

人脈の不足という偏見:
若い経営者に対して「人脈がない」と決めつけるのは無謀であり、実際には若くても優れた人脈を持つ人物も多いとしています。年齢だけで人脈の有無を判断するのは根拠のない思い込みだと述べています。

実績の欠如に対する偏見:
若い経営者に対して「実績がない」という批判も、若くして起業したこと自体が大きな実績であると述べています。年功序列や親の七光りでポジションを得た高齢者が批判するのは不当だと指摘しています。

若い役員に対する偏見:
若い役員に対して「やっていけるのか」と疑問を投げかける高齢経営者に対して、逆に「高齢者だから大丈夫なのか」と反論しています。生成AIやバーチャルワールドなど新しい技術を吸収する能力について、高齢者と若者の違いを例に挙げています。

著者は、年齢や世代で評価することが非常に危険であるとし、実際の能力や実績、熱意、信頼性などを基に評価するべきだと強調しています。エッセイ全体を通じて、根拠のない偏見を持つことの不合理さと、それが地方だけでなく日本全体における「老害」の一因であることを指摘しています。

感想として、このエッセイは非常に説得力があり、具体的な例を通じて読者に強い印象を与えます。著者の主張は一貫しており、論理的に展開されています。地方の経営者だけでなく、広く社会全体に対しても響く内容であり、年齢や世代に基づく偏見を改める重要性を強く訴えています。
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写真・文責:西田親生


                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/6/24 12:00 am

デジタル音痴の地方経営者による弊害

20240409hotelowner-2


 以下では大変厳しいことを申し上げるが、ノンフィクションであることを、冒頭よりお断りしておきたい。

 これまでIT専門職として企業IT戦略について相談を受け、それに応じて、誠意を持ってサジェッション(無償)を行なったことは数え切れない。

 サジェッションは、相談者が目の前に契約という人参をぶら下げつつ、相談事を持ちかけてくる。多くの場合、地方経営者の一部はデジタル音痴。目的は、筆者のレクチャーを盗み聞きして、雲隠れする悪しきパターンである。

 情報は只でもらうものであり、サジェッションへの対価は皆無。同じパターンばかりだが、今でも、「この工事が終わったら、契約を結びますから、宜しく願います!」と明言しながらも契約に至らず、さっさと逃げた地方経営者たちを忘れることはない。

 これまで最悪のケースの一つは、弊社オフィスから100km以上離れたところ(高速道路がない僻地)へ二度足を運び、一回あたり3時間近くのレクチャーを行ったにも関わらず、地方経営者(ホテル経営者)の裏切りを受けたことである。

 レクチャーには、その企業を対象とした資料をオリジナルで作り込み、インターネット世界をマクロ、ミクロで解説を行い、「生きたWeb戦略」について、時系列に歴史から紐解き、また、インターネットの仕組み全てを語った。

 それにも関わらず、数ヶ月後には他県に住む個人に公式サイト構築を依頼し、WordPressによる箱を作ったのである。それ以来、その地方経営者と直接会うこともないが、兎に角、上手い具合に利用されてしまった。

 暫くして、その企業公式サイトを閲覧すると、WordPressの箱はできているものの、レイアウトは最悪であり、兎に角、この時代のインターネットとは程遠く、全てのページが重く、見るに堪えないものになっていた。

 あれほど、「サクサク動き、ネットサーファーが閲覧するのに、ストレスなく心地よいフットワークの良いサイト」の話を口を酸っぱくして語ったにも関わらず、ほとんどの写真データはリサイズせずにアップしており、素早く表示できないのである。

 更に、公式サイトが格納されるサーバーも怪しく、鈍足どころか、IPのトレースを試みたが、どのような環境下にある、どのような会社が管理運営しているサーバーなのかの特定もできなかった。

 デジタル音痴を豪語していた地方経営者だったので、インターネット環境整備に頭が回らず、「安物買いの銭失い」に走ったのであろうと。個人的な価値観、スタンダードがこの時代に逆流を起こす、危険なパターンである。

 既に、当時はスマホ時代であり、スマホで閲覧するとその公式サイトが呼び出せぬほどの劣悪な環境となっていた。スタッフも勉強不足で写真のリサイズも行わず、トップページの写真数枚の表示が完全に止まっている。

 契約を匂わせ逃げた企業なので、その閲覧を最初で最後にしたが、デジタル音痴はどうでも良い話であり、インターネットへの価値観の無さには耳を疑い、目を疑った。

 二つ目のケースは、インターネット黎明期の話である。某シティホテルの社長および専務がインターネットについて教えて欲しいとのオファーがあり、上述のように微に入り細に入り解説を行った。同様にデジタル嫌いな経営者であった為に、公式サイトの着手に十数年ほど遅れたことになる。

 見るに堪えない公式サイトが16年ほど続き、その後、いろんなアドバイスを行ったにも関わらず、4年前だったか、ようやく公式サイトらしきホームページが出来上がった。されど、制作費に300万円掛けた割には、そのホテルの魅力を十分に伝え切れてはいない。

 筆者がレクチャーを行なってから既に20年の歳月が流れた。そのデジタル嫌いな経営者の存在と勉強不足の役員やスタッフにより、周辺の競合ホテルと比較すると、結果的に、少なからずとも10年以上は遅れてしまった。

 畢竟、企業におけるインターネット戦略に支障をきたすのは、以上のようなデジタル音痴、デジタル嫌いな経営者の存在と、右へ倣えの学びのない役員やスタッフの存在であろうかと。

 現代の企業にとって、このように昭和の風吹く地方経営者の存在は、地域全体に悪影響を及ぼし、同業界のネット戦略への鈍化をもたらす可能性がある。今では小学生もHTMLを操り、ホームページを作れる時代となっているが、今も尚、それ以下の意識の低い地方経営者が存在することに、驚きの色を隠し切れないのである。

 最後に、筆者がサジェストした内容とは真逆のベクトルを選んだ地方経営者の公式サイトは、殆どと言って良いほど、時代錯誤のものが多く存在しているのは、間違いのない事実である。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの
20240409hotelowner-1


▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、デジタル技術やインターネット戦略に疎い地方経営者による企業戦略への弊害について、具体的な事例と個人的な体験を通して批判的に論じています。特に、デジタル化が進む現代社会において、企業経営におけるデジタル技術の理解と活用の重要性が強調されています。エッセイは、専門知識を持つ者に対する地方経営者の不誠実な態度と、その結果として生じる企業の競争力の低下に焦点を当てています。

筆者は、自らが提供した無償のサジェッションに対する地方経営者の態度や、その後の行動が企業のデジタル戦略、特にウェブサイト構築において顕著に悪影響を及ぼした事例を挙げています。特に、ウェブサイトの品質やアクセス性が現代のインターネット利用者の期待に遠く及ばないことが問題として指摘されており、デジタル技術の理解不足が直接的な原因となっていることを強調しています。

このエッセイからは、以下のような複数の重要な点が浮かび上がります。

デジタルリテラシーの重要性: 現代のビジネス環境では、デジタル技術への理解と適切な活用が企業の成功に不可欠であることが示されています。デジタル化の波に乗り遅れることは、企業の成長機会の損失だけでなく、競争力の低下を意味します。

信頼性と誠実性の欠如: 専門的な知識を持つ人々に対して、約束を破ることや、提供されたサービスや知識を不誠実に扱う地方経営者の姿勢は、長期的なビジネス関係の構築において信頼性を損ねます。

教育と学習の重要性: 経営者や従業員に対するデジタル技術の教育と学習の機会を提供することの重要性が強調されています。知識の更新と技術の適応は、変化する市場のニーズに応えるために不可欠です。

このエッセイは、地方経営者だけでなく、すべてのビジネスリーダーにとってデジタル技術への理解とその戦略的活用がいかに重要であるかを明らかにしています。また、これは企業文化の改革を含むより広い文脈での教育と学習の重要性を示唆しています。企業が持続可能な成長を達成し、競争力を維持するためには、経営層がこのような弊害に積極的に対処し、デジタル時代に適応する必要があります。
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プロンプト・文責:西田親生


                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/4/9 12:00 am

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