
12月から旅館業法が改正され、これまで理不尽なる愚行のお客を黙認せざるを得なかった宿泊施設の救済措置として、法整備がなされたのである。
勿論、ホテルや旅館を利用するお客には、宿泊先で理不尽なる愚行が許させるものではないが、これからは、モラルを意識して、宿泊先に迷惑を掛けないよう注意する必要がある。
そもそも、旅行先の宿泊施設にて、根拠なき暴言を吐いたり、器物損壊をしたり、感情のままに、上から目線で繰り広げられる愚行は許されるべきではない。
ところが、それら愚行に対して法的な措置を講じるには、傷害事件や器物損壊事件などを除けば、言葉の暴力(脅迫、恫喝など)を黙認せざるを得ないというのが宿泊施設における盲点であった訳だ。
反面、標題のように、カスハラ(カスタマー・ハラスメント)を拡大解釈して、傲慢なる振る舞いをするホテルや旅館がないとは言えない。下手すると、個人攻撃を最初から仕掛けるために、宿泊施設側から難癖をつける可能性もある。
このような場合は、拡大解釈した宿泊施設側の行いを具に記録しておき、お客の被害の実態を主張するための証拠を残しておかねばならない。必ず、カスハラの法整備により、勘違い、履き違えする宿泊施設も出てくるに違いない。
本来ならば、お客と宿泊施設の関係は信頼関係であるべきだが、それを無視するお客もいれば、宿泊施設も無きにしも非ず。
今回のカスハラ法整備に伴い、ギクシャクしてくることも想定されるので、お客は品性を重んじた言動を行い、受け皿としての宿泊施設は権利を振り回すことなく、お客の言い分を真摯に受け止め、冷静に対処するのが大人の対応であろうかと。
妙な世の中になったけれども、それほどまでに、お客にとどまらず、宿泊施設のモラル低迷がこのような事態を引き起こしたのだろうと思うばかり。
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