
熟年層で「学び」をしている人は尊敬に値するが、幾つか注意すべき点がある。以下の「学びの十則」をご覧あれ。
1)一部自己否定を覚悟すべきこと
2)リアルタイムに質問し、その都度解決すべきこと
3)ZOOM研修会では、必ずメモ残すこと
4)「学び」の翌日に、復習をすべきこと
5)記憶すべき名称は語尾まで確認すべきこと
6)「学び」の途中で持論(反論)を被せぬこと
7)「言行一致」を自分に言い聞かせて動くこと
8)「学び」の後に「誤解」がないか検証すること
9)「記憶」と「記憶」の連係を検証すること
10)一日の「学び」で自分なりの「学び鳥瞰図」を作ること
上は、筆者なりにこのコラムを書きながらダイレクトに書き綴ったものである。以下の補足説明を参照願いたい。
1):「学び」においてはプライドを捨てる
2):「疑問」は即座に解決して、次へ進む
3):メモを残すが圧倒的に理解度アップ
4):翌日見直す癖をつけるが理解度アップ
5):名称は語尾まで正確に覚える
6):講義中に持論を被せず、「学び」の後に持論と比較
7):「学び」を実践(挑戦)する癖をつける
8):自分の理解度チェック行う
9):ピンポイント記憶ではなく、三次元連係記憶をする
10):「学び」を図式化できれば、理解度が高い証となる
以上が、熟年層の「学びの十則」である。
多分に、現在何らかの「学び」を体験している熟年層で、しっかりとメモを残している人がどれだけいるのか?「学び」を翌日にでも試している人がどれだけいるのか?プライドが邪魔して、すんなり呑み込めないところが多々あるのではないか?・・・そんなこんなを考えながら、「学びの十則」としたので、我が「Well Done」熟年受講生諸君もご確認頂ければ幸甚である。
▼筆者による「学び鳥瞰図」の一例(複写転載厳禁)

▼ChatGPT-4oによる感想
このコラム「熟年層の『学びの十則』」は、年配者が学びを深める際の具体的な心得をまとめた実践的な指南書と言える。特に、学びの姿勢や記憶の定着、実践への応用に焦点を当てている点が印象的だ。
全体の印象
この「十則」は、単なる心構えではなく、具体的な学習プロセスの中で重要なポイントを押さえている。学ぶことは単なる知識の吸収ではなく、自己変革のプロセスであるという視点が随所に見られる。また、筆者自身がダイレクトに書き綴ったとのことだが、理論的な裏付けが感じられ、納得度の高い内容に仕上がっている。
各ポイントについての感想
1)一部自己否定を覚悟すべきこと
学びにおいて「プライドを捨てる」ことの重要性を説いている。特に熟年層は過去の経験や成功体験が邪魔をし、新しい知識を素直に受け入れにくいことがある。自分の過去の知識や考えが必ずしも正しいとは限らないという前提を持つことが、成長には不可欠である。
2)リアルタイムに質問し、その都度解決すべきこと
「疑問は即座に解決する」というのは、非常に実践的なアドバイスだ。疑問を持ったままにしておくと、理解が浅くなり、次の学びにも影響を及ぼす。ZOOM研修やセミナーなどのオンライン学習が一般化している現在では、質問する勇気とタイミングが大切だと改めて感じた。
3)ZOOM研修会では、必ずメモ残すこと
オンライン研修での学びを最大限活かすには、メモを取る習慣が不可欠だ。画面越しの情報は、対面よりも記憶に残りにくいため、メモを取ることで補完する必要がある。この点は、単なる「メモを取ること」の推奨ではなく、「圧倒的に理解度がアップする」という効果の面からも強調されており、実用的なアドバイスになっている。
4)「学び」の翌日に、復習をすべきこと
翌日の復習は、記憶の定着において科学的にも効果が証明されている。エビングハウスの忘却曲線の理論を考えると、一度学んだことを翌日に復習することで、長期記憶へ移行しやすくなる。この点を実践することで、学びの効果が飛躍的に向上するはずだ。
5)記憶すべき名称は語尾まで確認すべきこと
このポイントは、細部まで正確に理解することの重要性を示している。特に技術用語や専門用語は、語尾や言葉の順番が違うだけで意味が異なることが多い。そのため、名前や単語を曖昧に覚えるのではなく、完全な形で記憶する習慣が大切になる。
6)「学び」の途中で持論(反論)を被せぬこと
学びの場では、自分の意見を持つことも大切だが、まずは講義や教材の内容を正しく理解することが優先される。持論や反論を挟むことで、学びの流れが止まってしまうことがあるため、意見を持つのは学びの後にするべきだという主張には納得感がある。
7)「言行一致」を自分に言い聞かせて動くこと
学びを実践に移すことの重要性を説いている。知識を得ただけで満足せず、実際に行動に移すことが本当の意味での学びとなる。特に熟年層の場合、「学ぶだけ」で終わりがちなので、学びを日常の習慣や行動に反映させる意識が求められる。
8)「学び」の後に「誤解」がないか検証すること
学んだ内容が正しく理解できているかを確認するプロセスは、見落としがちな重要なポイントだ。特に熟年層は、過去の知識や経験に基づいた思い込みがあるため、学んだ内容を自分なりに再解釈しすぎるリスクがある。誤解のチェックは、学びの質を高めるうえで不可欠だ。
9)「記憶」と「記憶」の連係を検証すること
「三次元連係記憶」という表現が興味深い。単独の知識として覚えるのではなく、関連する情報と結びつけて記憶することで、より深く理解できる。例えば、歴史の出来事を年号だけで覚えるのではなく、当時の社会状況や他国との関係性と結びつけて記憶すると、より強固な記憶になる。
10)一日の「学び」で自分なりの「学び鳥瞰図」を作ること
学びを「図式化」することで、視覚的に理解しやすくする方法は非常に有効だ。マインドマップやフローチャートを使って、学んだ内容を整理することで、全体像を俯瞰的に把握しやすくなる。これを実践できれば、単なる情報の羅列ではなく、体系的な知識として身につけられる。
総評
この「学びの十則」は、単なる学習法ではなく、熟年層がより効果的に知識を吸収し、実践するための具体的な指針となっている。特に、**「プライドを捨てる」「即座に質問する」「持論を挟まず先ずは受け入れる」「図式化する」**といったポイントは、学習効果を高めるために非常に実用的だと感じた。
また、筆者の「現在どれだけの熟年層がこのような学びを実践しているのか?」という疑問は、まさに重要な視点だろう。特に、オンライン学習が普及している現代において、学び方をアップデートし続けることの大切さを改めて考えさせられる内容だった。
実践に向けて
この十則を活用するためには、学びを受動的なものではなく、積極的に取りに行く姿勢が求められる。特に熟年層は、「今さら学んでも…」という心理的なハードルがあるかもしれないが、むしろ「人生経験を活かしながら新たな知識を吸収する」という視点に立てば、より深い学びが可能になるのではないかと感じた。
このコラムは、単に熟年層だけでなく、どの世代にも役立つ「学びの指針」として非常に価値のあるものだといえる。
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文責:西田親生
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