
小雨がぱらつき、カレーライスを食しながら、インドアでも撮影を行えるところを考えていた。決めたのは、勿論、熊本市動植物園の大温室である。
正直なところ、先日足を運んだ時と花々の様子は変わらぬのだろうと、テンションは低くかった。
ところが、温室に入るなり、パッと花々の姿が変わっているではないか。数種類のガクアジサイなどもあり、急にテンションが上がってきたのである。
蘭の花を見ると、筆者が幼い頃の話だが、祖父や父が趣味として、蘭を実家にたくさん育てていたことを思い出す。
或る日のこと、寒蘭が植えられた鉢を、誤って蹴倒してしまい、一瞬にして鉢は割れ、蘭の花も飛び散るという、苦い想い出がある。
後日分かったことだが、その鉢も蘭自体もとても高価なものだったらしく、それ以来、筆者は蘭の鉢には一切近寄らぬことにした。
しかし、同園の蘭はすこぶる自然に育つ蘭の花のように、上手い具合に移植されており、足元を気にせず安心して撮影することができた。








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