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35年前の「塩鯖定食」を再び・・・

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 昨日は取材ランチの場所で手間取った。

 ウィークデーというのに、あちらこちらの駐車場は満車状態。天候も崩れそうで、やっと車を預け、「なんでも家 廉」へと。ところが、午後1時を過ぎていたのか、店主が不在のため、ランチタイムは早めに終わっていた。

 さて、雨に打たれずともランチにありつくには、上通アーケード街の食事処を見つけるのが手っ取り早い。並木坂から電車通り(鶴屋百貨店方面)へと歩いて行った。気の向くまま、気づけば、すき焼き専門店の加茂川の階段を昇り始めていた。ところが、中国人らしき観光客が入り口近くに束となって立っており、待ち時間は30分ほどだろうと、断念。

 階段を降りて、右へ曲がり、アーケード左手の中国料理 紅蘭亭へ足を進めた。ところが、奥の入り口を見ると、待合用の椅子に数人の老人が腰掛け、話し込んでいる。レストラン内の席が空くのを待っていたようだ。よって、これまた断念。

 途中、とんかつ屋さんやラーメン専門店も目についたが、ふと、看板を見上げると、「味処 お川」とある。新聞社時代、35年前に初めて足を運んだ懐かしい店である。以前は別の場所にあったが、「塩鯖定食」で大変世話になった。当時、確か400円少々で、ご飯お替り自由の安いランチ。薄給の筆者にとっては、とても有難い食事処として足繁く通ったものだ。

 同店の暖簾を潜ると、カウンター越しに板さんの顔が見えた。十数年振りの再会だろうか、板さんは私の顔を覚えていてくれた。壁に掛かった黒板に書かれた定食の数々。秋刀魚も食べたかったが、すかさず、「塩鯖定食」をオーダーした。お値段は850円。35年も経っているのだが、約2倍の値段。現在でも同様に安いランチのままだ。

 鯖は昔と異なり、少々痩せ気味で、塩加減も薄味にしてある。上品な仕上げといったところ。味噌汁もとろりと滑らかな食感で、風味よろしく、身体全体が暖まる。テーブル横に炊飯ジャーがあった。それは、「どうぞ、ご自由にお替りを!」ということだろうが、隣の席に座っていた若い女性4人は、何度もお替りをしているようで、見ているだけで気持ちのよい食べっぷりである。

 何年経っても、時代時代において忘れることができない食事処が沢山ある。その味を再び感じれば、当時のことを想い出し、今のこの「元気」は、今まで世話になった食事処のお陰だろうと、深く感じ入った次第。・・・筆者より先に入っていた若い女性4人。炊飯ジャーが空っぽになる勢いを横目に、その店を後にした。

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  • posted by Chikao Nishida at 2016/10/27 12:51 am

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