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もみじ庵おがさわらと岳間渓谷

▼今回の取材ランチは写真下の料理(4月10日の記事より)
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 最近、癖になったかのように山鹿市鹿北町の郷土料理をベースとする食事処「もみじ庵おがさわら」へと向かった。実は、予約時間よりも1時間ほど早めに到着したので、食事前に岳間渓谷の吊り橋周辺を撮影することにした。

 渓谷に行くには軽装すぎる。よって、足場の悪いところまで下りて撮影できないが、標準や望遠レンズを使い分けて、眼に入ってきた景色を、そのまま切り撮って行った。

 そろそろ予約時間が迫ってきたので、渓谷からの狭い道を下り、数分後に同店へ辿り着いた。土曜日なので、お客が多いのは覚悟していたが、かなり多かった。小上がりまで家族づれで一杯だ。

 女将さんが、先般書いた記事の出力をお客に手渡していると、「わー、美味しそうな写真!」と絶賛してくれた。間髪を入れず、女将さんが「お隣の方が撮影して・・・」と紹介していただくと、お客が「そうなんですか。素敵な写真ですね。」と声を掛けてくれたのである。

 同店には筆者の個展記念に発刊した「如水(第5弾)」を置いてもらっているので、その小冊子を県外のお客二人に二冊、玉名から来ているというご婦人二人に二冊を手渡した。

 このような流れでお客とコミュニケーションを取ることはすこぶる少ないが、とても心温まる言葉に、恐縮した次第。正直なところ、褒められれば、それがプレッシャーになるけれども、心の中で、「もっと、印象に残る作品を撮りまくるぞ!」とメラメラと燃えて来たのだった。・・・しかし、写真は実に奥深い。


▼同店の川魚コースの記事を出力したもの(4月15日の記事より)
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▼もみじ庵おがさわらの庭に居たアマガエルとシャクナゲ
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▼もみじとシャクナゲほか
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▼岳間渓谷のもみじ
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▼岳間渓谷
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▼取材風景
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◎もみじ庵おがさわら
 熊本県山鹿市鹿北町多久1394
 TEL: 0968-32-3870 休み:火曜日
 ※ご予約をお勧めします!

                           

  • posted by Chikao Nishida at 2017/4/23 12:16 am

初めて食した本物の「鰻」

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 これは、30年近く昔の話である。或る商社支店の部長が食事をご馳走してくれると言う。筆者がまだ青二才で、新聞社の係長になったばかりの頃だった。・・・連れて行かれたのが、現在の近代文学館の敷地にあった川魚料理と鰻の老舗「水前寺東濱屋」。・・・現在、140年の歴史と伝統を誇る、熊本でも有名な食事処だ。

 話は前後するが、筆者は元々熊本県北部の山鹿市の出身。山鹿と言えば、清流菊池川の鮎や山手の竹の子、西瓜やメロン、米が有名で、余り本物の鰻料理を食した記憶が無い。・・・或る日、父が釣りに出かけて、たまたま天然鰻を釣ってきた時に、台所でシャーッと鰻の腹を割いて、蒲焼きにしたものを食した程度だろうか。・・・余り美味しいという記憶も無かったのである。

 鰻の本物の味ってどんな?と頭の中は「??????」の状態。当時の水前寺東濱屋は料亭で、周り廊下のある純和風の古い建物であった。一の膳、二の膳・・・眼前にしたのは、過去に見たことが無い、すこぶる肉厚で大きな鰻の蒲焼きだ。芳ばしく、箸で摘み口に入れると、この世の物では無いほどの美味しさに腰を抜かしたのだった。皮がカリカリと、そして身はふわふわと臭みも無く、まったりとした艶々のタレを付けて、ほっかほかの湯気立つ真っ白なご飯の上に乗せ、ガツガツと胃袋に流し込んで行ったのだった。

 それから数年経っただろうか。水前寺東濱屋のあの鰻の味を忘れることが出来ず、近代文学館の真向かいに移転したばかりの同店の暖簾を潜って行った。・・・「あれ、どこかで見たことのある若女将さん!?」・・・じろじろ見ていたら、何と、筆者が2歳頃から世話になった幼友達の従妹さんだった。互いに、じろじろ。また、じろじろ。なかなか言い出せ無かったが、「尚子ちゃん!?」と言うと、「あら、親生ちゃん?」と・・・互いに吃驚仰天。・・・二十数年ぶりの再会であった。

 そんなこんなで、同店には30年近くお世話になっているので、筆者の鰻のスタンダードは同店のレベルになってしまい、なかなか他店でそのレベルを上回る鰻を見付けることが出来ないまま現在に至っている。蛇足だが、四川料理も熊本ホテルキャッスルの四川料理 桃花源がスタンダード、広東料理もホテルオークラがスタンダードとなっており、なかなかそれらを上回る店が出てこないと言うのが正直なところなのである。

 同店の上質の鰻の極旨な理由は、戦後から受け継がれる秘伝のタレ(太平洋戦争で昔のタレは焼失)、そして、独特な鰻の焼き方にある。これから先は企業秘密なので語ることは出来ないが、是非、140年の歴史を誇る水前寺東濱屋の鰻をお試し頂ければと考える次第。・・・熊本に足を運ばれて、食欲無いぞと悩んでいる方。是々非々、この芳ばしくジューシーな極上鰻重をご賞味あれ!!!


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【水前寺東濱屋公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/higashihamaya/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2013/7/20 12:18 am

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