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モノクロームの世界

▼熊本市上通界隈
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 何度撮影しても、今まで1枚も納得できていないのがモノクローム写真である。

 フィルムカメラのように撮りたくても、そこはデジタルカメラの表現力やレンズとの相性かとも思われるが、まだまだ、モノクロームに対する探究が足りないと、つくづく感じてしまう。

 モノクロームは、色はないが、見る側へ課題を与え、見る側の想像力が大きく膨らむことになる。そこが面白い。ただ、光と影の中での表現は実に難しい。どこまでディテールを突き詰めればいいのか、どのようなグラデーションが心地よいのか・・・被写体によっても左右されるけれども、全く見当がつかないのである。

 人物を撮るのが得意と自分なりに思ってはいるものの、公然の場となれば、肖像権が付きまとい、一つ一つ許諾を受けながらの取材は実に効率が悪く、不可能に近い。よって、人が大勢居る場合は、すべて背後から撮影することで、肖像権に抵触しないようにしている。

 万が一、顔かたちがシャープに写ってしまった場合は、その部分をボカすしかない。そういった制限ありきの撮影となると、結局は景色や建物、動物へと楽な方を選びがちとなる訳だ。

 ・・・いつの日か、淡雪よりもキメの細かいグラデーションのモノクローム写真を撮したいと考える。


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  • posted by Chikao Nishida at 2016/9/19 12:00 am

曇天下の草木との語らい・・・

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 猛暑が続き、ちょっと写真撮影会には行きづらい毎日だが、曇天で空気が澱み、霞が掛かっているような天候の時は、折角のレンズも向けたくなるほど、嫌な写真ばかりがずらりとデータとして残ってしまう。

 そんな時、木陰から木々の葉っぱを見上げたり、草原の中にちょろんと1本元気に育っている野草を接写する方がずっと様になる。勿論、ポートレートに力を入れた方が、より楽しい撮影が出来るというものだ。

 写真は何と言っても、光と影を追い求める芸術なので、透明感のある光、そして水滴、水面、硝子、雨といった自然の中に飛び交う、無数のリフレクションと会話をするのが一番楽しいに決まっている。

 何度足を運んでも、曇天の薄暮前のイメージは、光が白けて、シャッターを押す指がイライラしてくるのである。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/8/14 05:54 pm

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