
優しい言葉を掛けることは、実に簡単なこと。美辞麗句を並べられれば、誰だっていい気分になるはずだ。そこに、大きな落とし穴がある。
近づいてくる人が優しいと、誰だって脇が甘くなる。特に、高齢者の場合に、優しく構ってくれる人が笑顔で近づけば、完全に無防備の状態。
勿論、「優しい人みたいだね!」と言われれば、老いも若きも無防備ならば直ぐに騙される。だから、詐欺が世の中から絶滅しない所以である。
できることならば、時代錯誤と言われるかも知れないけれども、人生を謳歌する中でも、「優しさ」よりも「厳しさ」を選ぶ方をお薦めしたい。
厳しいと言っても、筋が通り、相手を真剣に思う気持ちが強い正論の厳しさは、きっとその人のためにポジティブに働くものであるからだ。
優しい言葉は表面的には心地良いが、結構、根拠のない無責任なるものが多い。偽善者が機関銃のように遣う軽々な言葉として、世の中を飛び交っている。
この時代、「厳しさ」を強調すると、時には「パワハラ」と捉えられることもありがちだが、そこには信頼関係の上でのみ成り立つ「厳しさ」を意味する。
「癒し」とか「ほっこり」とか、可愛い動物や可愛い植物を愛でる人が発する言葉でも、全て優しい心を持っている人の言葉であるとは限らない。
人生の分水嶺に立った時には、優しい言葉を発する人の言葉より、厳しい言葉を発する人の言葉に耳を傾ける方が、良い結果を齎すことになる。
▼激辛のグリーンカレー(香り米)・・・これは辛くて厳しいが、体には優しいようだ。

----------
◎西田親生@ICTdocotor「Note」プロフィール
https://note.com/chikaonishida/n/n6513d8114749

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
https://www.dandl.co.jp/

写真・文責:西田親生
Comments