▼2016年5月30日に撮影した熊本城(大天守・小天守・宇土櫓)

写真上下の2枚は、2016年4月14日と16日に熊本を襲った大地震から1ヶ月半ほど経った時のものである。熊本駅裏の花岡山に足を運び、超望遠レンズで捉えたのだった。背景には、右手に鶴屋百貨店、左手にホテル日航熊本の姿を見ることができる。
ご覧のように、大天守、小天守、宇土櫓など屋根瓦が剥げ落ち、城郭全体が歪んで見える。熊本県のシンボルとして威風堂々たる熊本城。我々県民も全国のお城ファンも、この光景に耐えられない気持ちで一杯となった。
茶臼山の地形を活かして加藤清正が要塞化して築いた、難攻不落の実戦型城郭が、熊本地震で不甲斐なくも落城したのだった。十八間櫓、未申櫓、戌亥櫓、飯田丸二階櫓など、ほとんどの櫓も崩れ落ちたのである。あの瞬間を見て、絶句しかなかった。
それから6年近くになるが、現在は、大天守と小天守は修復されて、昨年末には観光客を大天守最上階で見ることができた。熊本ホテルキャッスル11階から望遠レンズで撮影した時に、城の壁面も漆喰の白さが引き立ち、地震前より数段美しくなっている。
しかし、自然災害とは予期もせず、世界各地を襲ってくる。ウイルスやら津波やら、こんなに地球が小さく感じられたことはなかった。幼い頃に、地球の赤道直径が約12750kmと覚えていたが、ウイルス感染やトンガの海底火山噴火などを見れば、とても小さく感じるのである。
現在、新型コロナ感染の第6波が日本全体を襲っているが、人為的な感染拡大の可能性も高いので、何とかこれ以上悪化しないよう、各自が完璧に感染防止対応を講じなければならない。災害大国日本の行く末を案じるばかりだが、これ以上自然破壊の罰を受けたくはないものだ。

▼2021年夏に撮影した熊本城(大天守・小天守)



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