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おめでたい人、そして、嬉しい人。

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 取材ランチの食事処として、足繁く通っている熊本ホテルキャッスル。昨日、長年お付き合いしている岩本憲治氏が、目出たく、永年勤続30年だと言う。学生時代は剣道で鍛え上げられ、立ち姿が素敵な、ホテリエが天職のような人物であり、同僚からの信任はすこぶる厚い。

 同ホテルに新聞社時代から通い詰めて40年になるが、10年経った頃に、同ホテルに新卒として入社したのが同氏となる。それから30年の歳月が流れ、今では食堂部長に昇格し、料飲の要として、同ホテル現場の柱として、若手スタッフが羨望の眼差しで敬愛する、将来の鍵を握る幹部となった。

 初の出会いは、同氏がパルコ(現 ダイニングキッチン九曜杏)のスタッフとして配属になった頃。それから他部署へ異動があり、現在に至っている。誰が吹聴したのか知らないが、気難しい人物としてのイメージが根付いている筆者なので、日々苦労を掛けたに違いない。

 しかし、同氏は常に「自然体」であり、剣道で例えれば、静かに「正眼」(剣先を相手の喉元に向ける)に構え、与えられた仕事は責任をもって完遂するタイプの人間である。時には冗談も飛ばすが、筋金入りの人物として、30年間の長きに亘り接してきた、なかなかの好青年である。

 同ホテルの常連客の中で、最も危険な難癖人間としてのイメージが染み付いているが、同氏のように、「自然体」の人から見れば、普通の優しいオジサンに見えるのではなかろうか。苦笑いものだが、ただ、洞察力だけは鋭いと自負しているので、その点が「気難しい」に繋がっているのかも知れない。

 先般、二十代半ばの女性スタッフに「若いのに、最近落ち着きが出て、仕事が捌けますね!?」と聞くと、「ありがとうございます。岩本部長がこのレストランのマネージャーの時に、厳しく指導をして頂いたので!」と、にこやかに答えてくれた。素晴らしいの、一言。

 今の時代、「厳しい指導を受けて今の自分がある」と豪語できる女性スタッフを見たことがなかったが、一瞬、鳥肌が立つほど嬉しかった。確かに、多くの同僚からの信任が厚いと分かっていても、リアルな「敬愛の念」の存在に、「正眼の構え」の威力を再認識したのである。

 幹部となると、鼻高々と、能力の無さをひた隠し、虚栄に満ちた人生を送る稚拙なる人間も多い。それが雇われの身であれば、僅か数年の命にて、その虚栄も消滅する。幹部とは、常に「自然体」にて重責を果たし、部下の立場を考え気配りできるのが、必要不可欠な条件となる。

 おめでたい人、そして、嬉しい人。周囲にそのような人たちが多く集まれば、きっと、何事も好循環に動き出すのではなかろうか・・・。


▼岩本憲治氏(熊本ホテルキャッスル 食堂部長)
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▼天ざると柿のムース(ダイニングキッチン九曜杏)
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写真・文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2021/10/20 12:00 am

ご尤もな言葉に御用心!!!

◎記事と写真は関係ありません

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 言い訳を聞いていると、「おお、なかなか!ご尤も!」と感心するほど、淡々と喋りまくる人がいる。一応、教科書通りの基本回答のように聞こえるが、裏腹にシャーシャーと虚言を発しているだけで、そこには、責任も配慮も反省も何もない。結局、目の前の、上司からの詰問回避のために、ご尤もな言葉を並べているだけである。

 大抵の人は、上司に対して、自分自身を良く思われようと、嘘を組み立て、自身の美化に走る。しかし、論理展開を具に分析すると、そこには整合性など皆無にて、オオカミ少年の戯れに構っているだけの話となる。相手の心の傷を予測し、敢えて「嘘も方便」を遣う場合は許されるが、嘘まみれの真っ黒な毒団子は許されるはずはない。

 深夜のアニメ「おそ松さん」を見ながら、そんなこんなを考えたのであった。「そうなんですね〜!?」と、他人を嘲笑うかのような口癖の新人女性社員。超マイペースにて、上司の頼み事にも空耳状態。能力の限界まで頑張っていると自画自賛しながら、仕事をする気がない新人女性社員。1日の楽しみは仕事よりもランチのようだ。

 自分の能力の無さに挫折し、一度は辞めると言って、舌の根の渇かぬ内に一所懸命仕事をすると改心を上司に告げるが、翌日から無断欠勤する始末。上司が電話をするも着信拒否。まあ、現実でも「あるある」だが、その新人女性社員が放つ言葉が、上記の基本回答だった。笑えるが、ご尤もな言葉に騙される管理者も沢山いるに違いない。

 数年前、或る企業の経営者が、19、20歳の新人女性社員の一人に目を付けて、異常なほどの優遇措置を講じた結末を耳にした。女性の勤務状態を心配し、即座に配置転換させた経営者。そしてまた、体調不良を聞き、更に配置転換。時にはその女性の写真なども撮っていたようだが、結局、その女性はさっさと辞職したのであった。

 「私は19、20歳の生娘に騙されました!裏切られました!」と肩を落とす経営者。自業自得だが、そのご尤もな言葉の信憑性など度外視して、その女性に固執するから、その掌(たなごころ)に転ばされるのである。激昂したその経営者の様子を伺うと、単に病的なエロ親父であり、過去において社内でストーカーとして女性に付き纏っていたとのこと。

 その女性社員も社員だが、この経営者の病的挙動により、「おそ松さん」以上に、失笑しかない。アニメと現実を比較すると、現実の方が生々しく、それが眼前で繰り広げられると、これはオモロい4コマ漫画でも描けはしないかと。或る人が、「あの経営者は変質者ですから!」と言ったことを、今更ながらに納得した次第。

 何はともあれ、ご尤もな言葉に騙されてはならない。リップサービスに有頂天になってはならないのである。上司に必要なのは、部下の自然体を見抜くか否かである。自然体の中から発せられる言葉は、その部下が大物詐欺師でない限り、信憑性は高いと言える。よって、上司の好き嫌いで部下に対応していると、必ずや、ご尤もな言葉に騙される。


▼パスタランチとサラダ(ダイニングキッチン九曜杏/熊本ホテルキャッスル)
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  • posted by Chikao Nishida at 2021/10/19 12:00 am

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