▼カワセミのオス(熊本市八景水谷)

熊本地震を境に、熊本市内の野鳥たちが少なくなったように思えてならない。それは、崩壊した斜面などの修復のために、木々を伐採し、コンクリートで固めてしまった為に、野鳥の居場所がどんどん狭まり、特に、八景水谷公園の野鳥に至っては、以前のように四季折々に姿を見せてくれていた野鳥の種類も数も激減している。
写真群は、以前熊本県内(主に中北部)で撮影した野鳥ばかりだが、自然を満喫する野鳥の姿は美しく、ファインダーから目が離れることがないほど、楽しそうに飛び回っていた。水と緑に恵まれた熊本市であるからこそ、都市部と雖も、野鳥を多く見掛けることができ、子供たちの野鳥観察に格好の場所はあちこちに点在している。
野鳥狙いでの一番は、何と言っても、カワセミであろうか。筆者はそこまでカワセミに拘らないが、八景水谷公園などで三脚を立てているカメラマンは、殆どがカワセミ狙い。折り畳み椅子を持参し、カワセミが降り立つ瞬間、小魚を獲る瞬間にレンズを向けている。時折、パシャパシャパシャと高速シャッター音が鳴り響く。
年中同公園で縄張りを持つのが、青鷺、大鷺、中鷺、小鷺。鯉や鮒などの川魚が放流されているので、そこは、彼らにとっては豪華なバイキング料理の会場となる。特に、大鷺の捕食は大胆であり、水面近くを円形を描きながら、水中の魚に照準を定める。一気にダイブして、ビッグサイズの魚をゲットするのである。
小鷺に至っては、浅瀬の水草や川底を片足で探りを入れて、微妙に足を震わせ、獲物が飛び出す瞬間に水中に頭を突っ込む猟法となる。とても高速な動きなので、その瞬間を撮影するのは容易くはない。ただ、カワセミが木の枝から急降下爆撃機のように水中にダイブするのは、更に高速なので、突っ込む場所に辺りをつける必要がある。
以下のように撮影した野鳥の中で珍しかったのは、ハシビロガモと川鵜。どちらとも、顔を見れば、決して可愛くはない。しかし、その挙動は他の野鳥と比べ、滑稽である。無表情で仏頂面のハシビロガモ。遠くから見ると格好良すぎる川鵜だが、近くで顔を見ると、横顔は野生的で素敵だが、正面から見るととても美人とは言えない。
その他、今まで一度しか出会ったことがないのがキクイタダキである。全長10cm、体重が3〜5g(一円玉3枚〜5枚の重さ)の極小鳥。頭の上に、黄色い菊の葉1枚が乗っているように見えるのが、その名の由来だと言う。この写真は、僅か数秒降り立った瞬間を捉えたものなので、僅か1枚しか残っていない。
最後に、記憶に残っているのが、青く美しいルリビタキ(写真にはない)との遭遇は焦ってしまった。遭遇した場所は、熊本市にある泰勝寺跡の池傍だった。まだ撮影準備をしておらず、スマホで撮ったものの、ちょんちょんと先に跳んで行ったので、結局はその美しい、幸福を呼ぶと言う青い鳥の姿は、脳裏にのみ焼き付いている。
末筆ながら感じたことは、ほんの数グラムの極小鳥を見ているだけで、単に可愛く美しいばかりか、生命の本当の大切さを教えてくれると考える次第。まだまだご紹介したい野鳥は沢山あり消化不良になるけれども、今回はこの程度にてネット上でバーチャルに野鳥観察をお楽しみ頂ければと・・・・・。
▼カワセミのオス(熊本市八景水谷)

▼ジョウビタキのメス(熊本市八景水谷)

▼青鷺(熊本市八景水谷)

▼小鷺(熊本市八景水谷)

▼大鷺(熊本市八景水谷)

▼大鷺(熊本市八景水谷)

▼ヒヨドリ(熊本市八景水谷)

▼キクイタダキ(熊本市八景水谷)

▼カルガモ(熊本市八景水谷)

▼小鷺(熊本市八景水谷)

▼青鷺(熊本市八景水谷)

▼大鷺(熊本市八景水谷)

▼ジョウビタキのオス(熊本市旧細川刑部邸 梅園)

▼メジロ(熊本市旧細川刑部邸 梅園)

▼ユリカモメ(熊本市水前寺成趣園)

▼ハシビロガモ(熊本市上江津)

▼セグロセキレイ(熊本市上江津)

▼コゲラ(熊本市上江津)

▼マガモ(熊本市上江津)

▼カイツブリ(熊本市上江津)

▼ヒドリガモ(熊本市上江津)

▼川鵜(嘉島町浮島)

▼オオバン(嘉島町浮島)

▼イソヒヨドリ(山鹿市中心部)

▼セキレイ(山鹿市菊池川)

▼ミサゴ(山鹿市菊池川)

▼イヌワシ(菊池市龍門ダム)

▼ツバメ(玉名郡和水町)

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