ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

熊本の野鳥たち(保存版)・・・

▼カワセミのオス(熊本市八景水谷)

birds-001


 熊本地震を境に、熊本市内の野鳥たちが少なくなったように思えてならない。それは、崩壊した斜面などの修復のために、木々を伐採し、コンクリートで固めてしまった為に、野鳥の居場所がどんどん狭まり、特に、八景水谷公園の野鳥に至っては、以前のように四季折々に姿を見せてくれていた野鳥の種類も数も激減している。

 写真群は、以前熊本県内(主に中北部)で撮影した野鳥ばかりだが、自然を満喫する野鳥の姿は美しく、ファインダーから目が離れることがないほど、楽しそうに飛び回っていた。水と緑に恵まれた熊本市であるからこそ、都市部と雖も、野鳥を多く見掛けることができ、子供たちの野鳥観察に格好の場所はあちこちに点在している。

 野鳥狙いでの一番は、何と言っても、カワセミであろうか。筆者はそこまでカワセミに拘らないが、八景水谷公園などで三脚を立てているカメラマンは、殆どがカワセミ狙い。折り畳み椅子を持参し、カワセミが降り立つ瞬間、小魚を獲る瞬間にレンズを向けている。時折、パシャパシャパシャと高速シャッター音が鳴り響く。

 年中同公園で縄張りを持つのが、青鷺、大鷺、中鷺、小鷺。鯉や鮒などの川魚が放流されているので、そこは、彼らにとっては豪華なバイキング料理の会場となる。特に、大鷺の捕食は大胆であり、水面近くを円形を描きながら、水中の魚に照準を定める。一気にダイブして、ビッグサイズの魚をゲットするのである。

 小鷺に至っては、浅瀬の水草や川底を片足で探りを入れて、微妙に足を震わせ、獲物が飛び出す瞬間に水中に頭を突っ込む猟法となる。とても高速な動きなので、その瞬間を撮影するのは容易くはない。ただ、カワセミが木の枝から急降下爆撃機のように水中にダイブするのは、更に高速なので、突っ込む場所に辺りをつける必要がある。

 以下のように撮影した野鳥の中で珍しかったのは、ハシビロガモと川鵜。どちらとも、顔を見れば、決して可愛くはない。しかし、その挙動は他の野鳥と比べ、滑稽である。無表情で仏頂面のハシビロガモ。遠くから見ると格好良すぎる川鵜だが、近くで顔を見ると、横顔は野生的で素敵だが、正面から見るととても美人とは言えない。

 その他、今まで一度しか出会ったことがないのがキクイタダキである。全長10cm、体重が3〜5g(一円玉3枚〜5枚の重さ)の極小鳥。頭の上に、黄色い菊の葉1枚が乗っているように見えるのが、その名の由来だと言う。この写真は、僅か数秒降り立った瞬間を捉えたものなので、僅か1枚しか残っていない。

 最後に、記憶に残っているのが、青く美しいルリビタキ(写真にはない)との遭遇は焦ってしまった。遭遇した場所は、熊本市にある泰勝寺跡の池傍だった。まだ撮影準備をしておらず、スマホで撮ったものの、ちょんちょんと先に跳んで行ったので、結局はその美しい、幸福を呼ぶと言う青い鳥の姿は、脳裏にのみ焼き付いている。

 末筆ながら感じたことは、ほんの数グラムの極小鳥を見ているだけで、単に可愛く美しいばかりか、生命の本当の大切さを教えてくれると考える次第。まだまだご紹介したい野鳥は沢山あり消化不良になるけれども、今回はこの程度にてネット上でバーチャルに野鳥観察をお楽しみ頂ければと・・・・・。


▼カワセミのオス(熊本市八景水谷)
birds-025


▼ジョウビタキのメス(熊本市八景水谷)
birds-002


▼青鷺(熊本市八景水谷)
birds-003


▼小鷺(熊本市八景水谷)
birds-004


▼大鷺(熊本市八景水谷)
birds-005-2


▼大鷺(熊本市八景水谷)
birds-005


▼ヒヨドリ(熊本市八景水谷)
birds-006


▼キクイタダキ(熊本市八景水谷)
birds-028


▼カルガモ(熊本市八景水谷)
birds-010


▼小鷺(熊本市八景水谷)
birds-015


▼青鷺(熊本市八景水谷)
birds-016


▼大鷺(熊本市八景水谷)
birds-011


▼ジョウビタキのオス(熊本市旧細川刑部邸 梅園)
birds-014


▼メジロ(熊本市旧細川刑部邸 梅園)
birds-013


▼ユリカモメ(熊本市水前寺成趣園)
birds-020


▼ハシビロガモ(熊本市上江津)
birds-009


▼セグロセキレイ(熊本市上江津)
birds-022


▼コゲラ(熊本市上江津)
birds-023


▼マガモ(熊本市上江津)
birds-019


▼カイツブリ(熊本市上江津)
birds-017


▼ヒドリガモ(熊本市上江津)
birds-027


▼川鵜(嘉島町浮島)
birds-007


▼オオバン(嘉島町浮島)
birds-018


▼イソヒヨドリ(山鹿市中心部)
birds-029


▼セキレイ(山鹿市菊池川)
birds-026


▼ミサゴ(山鹿市菊池川)
birds-008


▼イヌワシ(菊池市龍門ダム)
birds-021


▼ツバメ(玉名郡和水町)
birds-024



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
◎Facebook
 https://www.facebook.com/chikaonishida.dandlLink
写真・文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/22 12:00 am

聴き上手は話し上手・・・

▼こちらに耳を傾けている野兎

listen-001


 他人の話に耳を傾けて聴いてくれる人は、理解力があり、冷静な判断を行い、すこぶる的確なアドバイスなりサジェッションなりを常としている。他人の話を最後まで聴いている中で、話の内容に整合性があるのか否か、感情論に傾いていないかなどを、しっかりと見極め、最短最善の回答を与えてくれる。

 人それぞれの性格にも左右されるが、慌て者は他人の話を数秒聞いて、根拠もない相槌を打ったり、初手から否定したり、全く会話が成り立たない状況を作り出してしまう。また、何事にも無関心な人は、他人の話が耳に入らず、他人が話している最中に、全く別のことを考え、絵空事のように無視する。

 文章の場合も同様に、文才ある人は一言一句漏らさず眼を通し、書簡内容をしっかりと理解した上で、最良の答えを引き出し、返事を書く。ところが、面倒臭がり屋や慌て者、被害妄想癖のある人は、提案されている内容を、攻撃的な批判や難癖と決め込み、大変無礼なるリアクションに終始し、自滅する。

 「聴く」と「聞く」とは異なり、上で「聴く」と「聞く」を、敢えて使い分けているのはお分かりかと。姿が見えない電話でも、相手が「聴く」スタンスなのか、単に「聞く」スタンスなのか、声帯の響きや抑揚にて、大抵把握できる。本日、市内在住の某氏に電話をすると、残念ながら「聞く」であった。

 文章も言葉のチョイスによっては、相手の心を傷つけることがあり、メールによるパワハラ事件も後を絶たないようだ。ただ、電話のような肉声となれば、文字よりも、感情が直接伝わるので、恨み辛み妬みを含んだ罵詈雑言を発すれば、心の傷は文字と比較にならぬほど、記憶に深く刻まれてしまう。

 聴き上手な人は、懐が深い。聴き下手な人は、常に独りよがりで、自己中心的な人が多い。バルカン砲のように喋りまくる人は、のべつ幕無しに喋ること自体がストレス発散となる。だから、自己中な人と長時間話していたとしても、何も参考になることはないし、逆にストレスがこちらに溜まるばかりとなる。

 これからは、特に、大切な方々との語らいにおいては、耳を傾けて「聴く」を実践されては如何だろうか。自身の心にも余裕ができ、尚且つ、相手との信頼関係がより大きなものに育って行くはずだ。相手の立場や現況をしっかり共有できれば、双方にポジティブ且つ円滑に物事が進む近道が見えてくるに違いない。

 畢竟、人との会話において、「充耳不聞(じゅうじふぶん)」や「不聞不問(ふぶんふもん)」は、人として醜態を曝け出すことであり、善き人生において、絶対にお法度ということになる。


▼動物の耳は常にこちらを向いている
isten-000


isten-002


isten-003


isten-004


isten-005


isten-006


isten-007


isten-008



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
◎Facebook
 https://www.facebook.com/chikaonishida.dandlLink
写真・文責:西田親生

         

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/21 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp