▼熊本地震2016直後に撮影した旧細川刑部邸の猫と塀

写真の整理をしていると、ポンと猫の写真が飛び出してきた。
2016年の熊本地震で倒壊した、旧細川刑部邸を住処としていた猫である。毛繕いもままならず、雨上がりとなり毛を乾かしいるのだろうか。寝ぐらを無くしたのか、表情は、俯き加減に目を閉じて、途方に暮れているようにも見えた。
あれから既に5年が過ぎてしまった。周囲の瓦礫は撤去され、復興に必要な石垣の石は番号を付けられ整然と並べられている。最近では、猫の姿を見ることがなくなったが、どこかで元気に暮らしているのだろうか。
日頃から、自由奔放な猫を見慣れているので、この表情は、決して尋常ではない。勿論、猫に餌付けをする訳には行かず、当時、数枚の写真を撮ってその場を立ち去ったのである。しかし、気になってしまう。
気になると言えば、熊本地震直後に、多くの猫に遭遇した事を思い出す。熊本市内旧問屋街の猫、八景水谷公園の猫、一本松公園の猫、前川水源の猫など、相当数の猫たちがいた。撮影した猫の表情は皆覚えているが、気になって仕方ない。
特に、旧問屋街で遭った猫は、すこぶる頭の良さそうな猫で、落ち着きがあり、レンズを向けても嫌がらず、いろんなポーズをとってくれた。白黒の斑で毛並みも良く、近所のマスコットになっていたに違いない。残念ながら、その写真は飛び出してくれなかった。
最近遭遇した、近所の猫。子供が生まれたばかりなのか、人が近づくと、シャーシャーと歯を剥き出し、威嚇してくる。人が通るたびに見上げて、またシャーシャー唸り声を上げるばかり。深夜には道路中央を徘徊し、赤子のような声を出すこともある。
人も人それぞれ、猫も猫それぞれである。
▼熊本地震2016以前の大天守と小天守

▼大天守と小天守

▼大天守と側溝

▼大天守と武者返し

▼大天守と小天守

▼宇土櫓、大天守、小天守


▼戌亥櫓、宇土櫓、大天守、小天守

▼飯田丸五階櫓

▼未申櫓

▼十八間櫓

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