
空梅雨と思いきや、急に降り出した雨。それも、音楽隊のドラムの耳を擘くような音とともに、大粒の雨が降ったり止んだりしている。
5年前の熊本地震が嘘のように、今日の熊本城(右から、小天守、大天守、本丸御殿)は穏やかな顔をしている。写真は城郭東側から撮影したものだが、完全復興までは相当時間が掛かるものの、最近、メインとなる大天守と小天守の凛とした姿を拝謁できるようになった。
本日、熊本市内に激震が走った。それは、熊本市中心部繁華街・下通り沿いにある旧パルコビル跡地に、複合施設が2023年春にオープンするというビッグニュースであった。何と、「星野リゾート」と「パルコ」の複合ビルと聞いて、正直なところ、自分の耳を疑ったくらいである。
国内ブランドとしては最高峰に君臨する「星野リゾート」。熊本県内への進出は初となり、部屋数は160室の規模という。コロナ禍であるにも関わらず、熊本市内では新しいホテルが続々と建ち、数年前と比べて、2023年頃には1500床ほど以前より増えることになる。
既存のシティホテルやビジネスホテル、そして旅館などが乱立する熊本市内。まさしく、宿泊施設の「令和戦国時代」の様相を呈している。よって、県内外からの観光客、ビジネスマンなどを取り込むための激しい攻防戦が繰り広げられるに違いない。
観光立県という言葉を聞くようになって久しいが、県民性に問題(サービス精神は旺盛とは言えない)がありそうで、この世界ではまだまだ未熟な熊本県と見ている。県外資本の進出により、これまで以上に、既存の各施設が危機的状況に陥りはしないかと危惧するばかり。
これから2年後の2023年。今が勝負の時。果たして、地域に根ざし続けたホテルや旅館が、今後、どのような秘策を編み出し、どう動くのか。従来通り危機感もなく、「本音と建前」だけで楽観的に動けば、必ずや「令和戦国時代」の敗者になってしまうに違いない。
杜甫の「国破れて山河あり・・・」では、洒落にもならないのである。
最後に・・・昨夜、1時間ほどであったが、外資系有名五つ星ホテル元料理長と話をすることができた。彼が言うには、「ホテルや旅館は、料理が美味しくなくてはダメですよ。どんなにハードが新しく美しくても、料理が不味けりゃ、旅の思い出も台無しです!」と。
御意である。





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