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コロナ禍により、全国がフリーズ状態。御多分に洩れず、熊本市内及び周辺の車の通行量は多いものの、ショッピングゾーンやシティホテルなどのレストランは閑散としている。駐車場もポツリポツリの状態で、ウォーキングデッドのセットを見ているようだ。
テレビをオンにすれば、放送内容にすこぶる違和感を持つのは筆者だけだろうか。或るテレビ局では、新しく完成した駅前施設を大々的に宣伝し、或るテレビ局ではワクチンに対するネガティブトーク、更に、或るテレビ局ではオリンピックの聖火ランナーへ喝采である。
ポジティブ情報とネガティブ情報が入り乱れ、24時間、国民が翻弄されている。その要因は、前政権と現政権の新型コロナウイルス対策への迷走である。マスクに数百億円を無駄遣いしたり、国民一人に10万円をばら撒いたりで、愚策の連続に食傷するばかり。
国政の指揮系統が乱れ、浮世離れした政治屋が迷言を吐く。今や政府のコントロールが狂ってしまい、後手後手にまわっていることくらい、国民誰しも気付いているはずだ。人の命よりも、選挙対策ばかりが気になる政治屋たち。同じ日本人であるとは思えない。
当事者意識の欠落とは、この事を言う。既得権益者や票田のドン、天下り先へ眼を向けて、自分の足元ばかりを気遣う政治屋やキャリアの存在。筆者が知る政治家は、現実に眼を向けた話をしてくれるが、正論である少数意見に耳を傾けぬ国政中枢で迷走する人たち。
しかし、このような状況に追い込んだのは、低民度で心ない一部の国民が齎したものであることも忘れてはならない。新型コロナウイルスを軽視して、無責任にも感染を繰り返す人もいる。「コロナを移してやる!」と叫び、この世を去った人もいる。とんでもない国である。
重要なことは、他力本願では新型コロナウイルス感染防止はできないということだ。皆が自覚して、迷走する国から要望が出る前に、国民が懸命な判断を下し、先を見て、感染防止を徹底することではなかろうか。何故なら、政治屋が感染者を治すことなどできないのだから。
今日も、取材前にランチに立ち寄ったレストラン。期待通りに、常連客の一部がマスクを顎に下げたまま話をしている。煮湯を呑ませてあげたい気分だが、学習能力のない常連客は、客としての資格はなかろうと。「俺たちは大丈夫!」が、大変なクラスターを発生させることになる。
そうなっても、後の祭り。言葉は悪いが、「馬鹿は死んでも治らない!」のである。もし、お馬鹿を治す特効薬が開発されるのならば、よっぽど、コロナ禍の収束は早まりはしないかと、顎マスクの爺様たちを横目に、苦笑が止むことはなかった。
▼真鯛のポワレ(手前)と牛肉のパスタ・・・熊本ホテルキャッスル

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